過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/13(水) 01:25:05.85 ID:FZ3GAiZ0P
二度目、そして今度は打ち止めの声は聞えなかった

それでも、彼は目を覚ます

巨大な鉄球によって押しつぶされたかのような窪みの一番深い場所に、彼の体はめり込んでいた

一方(これでもまだ、生きてるのか、俺ァ……)

着ていた衣類と皮膚の表面がぐちゃぐちゃに溶け混ざり、顔にも火傷の様な傷が出来てしまったが、それでも彼は生きていた

一方「……ッ、ク」

自分の形を作ってめり込んだ窪みから、体を起こす

ダメージは背中には無く、正面にだけ有った。つまり衝撃をもろに受けた時のものだけ

一方(衝撃を殺しそこなった? いや)

一方(さっきの威力じゃ、確実に俺の体は、周りの瓦礫同様、四散どころか粉々になってたハズだ)

一方(だが、あの時俺は衝撃を殺せると思った。理由は分からねェが、確かに)

一方(実際、俺ァこうして生きてる。しかも食らっちまった正面は、軽度被曝に皮膚がただれた程度だ。致命傷じゃねェ。……ッと)

少し血を失ったのか、立って考えていた彼はバランスを崩す。しかし、彼の背中で発生した気流の塊がクッションとなって、彼の体は優しく土砂と化した瓦礫に落ち着いた

大の字になって、彼は考える

一方(さっきの時もそうだ。大気振動から熱波や光、そン中の宇宙線に分けられる既知の衝撃源も、そして分からねェがそこに有るとだけは分かる何かも、俺に近づくまでに段階的・そして鋭角的に逸れていった)

一方(確かに、一面的な反射では貫通し、微小な軽減しかできねェ様な攻撃でも、層的な霧散機構あるいは反射体系ならば、漸次的な軽減が出来る、ってか)

一方(こうやって俺が生きている以上、間違いねェ様だな。自動設定してる反射の様に表面的・一面的じゃ無ェ、層的な力が働いてやがる。広さは分からねェが、少なくとも衝撃の一部が削げ始めた100mぐらいの所まで、俺を中心とした何かの層が、有る)

層的防衛・あるいは攻撃

何故かある、こびり付いた、忘れたい、忘れられない、打ち止めが殺された世界の記憶に、そうやって能力を使っていた記憶がある

反則的なまでの破壊力と応用力を持ったブラックホールを操る青髪の全ての攻撃手段を奪った、やり方


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