過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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166:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/19(火) 11:26:23.60 ID:lQtguuolP
明らかに対人用ではなく、対戦車、もっと言えば対要塞等施設用としか考えられない

イェス「なんと、今のを避けるとは。これは追い込みの思考パターンに修正を加えなければな」

必死さの無い、落ちついた声が響く

そのまま少女は体を床と反発させて跳び上がり、目の前に迫った"盾"の真上を飛び越した

着地した瞬間、ゴトン、と切り離すような音がした

音の方へ目を動かすと、大きな筒を抱えた自走砲が真っ二つに割れ、挟まれていた筒が地面に落ちたようだ

有難いことに単発式らしい

御坂(ハフゥ。よし、回避できた。ちゃんと働くか若干不安だったけど、全然使えるじゃない、"コレ"。なら……!)

御坂「この程度?」

イェス「君の運動能力を計り間違えたようだ。それに第三位という名前に負けないぐらい、修羅場をくぐってきた経験があるようだ」

御坂「まーね。降参してもいいのよ?」

イェス「まさか。ここからさ」

機械音声が言い切るや否や、御坂の右隣りにあった後ろ向きの"浮遊する盾"が、微妙に基盤やプラグや何かの挿入口を露出させたままの後ろ側を、御坂に押し付けて押し飛ばした

その予想外の行動に、少女の体が若干よろめく

しかし、完全に倒れる前に、電磁の仮想レールを指定し、滑るように移動しながら体勢を立て直す

彼女は部屋の壁側をぐるりと半周した

それに対応して、二つの盾がイェスを守るべくふわふわと浮遊する

御坂(……アレはどんな原理で浮いてんのよ。ともかく、ガラス柱にまとわりついてる方の"盾"が邪魔ね。少しでも動いたら必ず射線上に入って来て、私の攻撃を読んで、受けようとしてくる)

御坂(あれ一機一機が自立思考なら、どこかで他の機体と連絡を取っているはず。時折感じる電波はたぶんそれ。ってことは、"コレ"を使ってその連絡を読めば、連携の裏をかける?)

じっと二つの盾の動きを見た。片方は自分の動きを防ぎ、片方は御坂の電磁砲からガラス円柱を守るべく常に御坂と基盤の射線上にある

だが彼女の視界では、先程一発の大砲をぶっ放し、二つに分離した自走砲であったものへの意識は無い

彼女がその自走砲の動きに気付くのは、確実に遅かった


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