過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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172:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/19(火) 11:29:21.85 ID:lQtguuolP
「ヒャッハー!! 派手にやるじゃないか、青髪の奴ァよう!」

上条の目の前で、チャールズ・リバーと言う名の河を挟んだ対岸の大学にオレンジ色の光が降りかかった

激しい音の中、溶け壊れるキャンパス。極音速爆撃機の"地殻破断"によって生じた亀裂に、後続機のウェポン・ベイから固形物が落とされる

兵器の知識など詳しくないが、早い話が爆弾だろう。地下まで拡がっている亀裂を押し広げるように爆発が生じ、灰色の空気の塊が立ち上った

アレなら、確かに地下深くの"イェスの間"まで破壊することが出来るかもしれない

もちろん、最重要故に、強固な隔壁等があるかもしれないが、時間の問題であることは確かだ

だが、上条の目に映る範囲で、一番気になったのはそこではない

"イェス"の事など知らない学生と思われる人々の悲鳴

壊れた建物の下敷きになる光景

直接"地殻破断"や爆弾によって傷つき死んでいく体達

とても気持ちのいい状況ではない。だが

「いいぞやっちまえ!」「この様子なら、俺達は必要ねぇな!」

という声が、対岸という安全地帯で、自分の周りにいる襲撃していた20人ばかりの集団から挙がる

上条は"銀貨"という組織をよくは知らないが、彼らはアメリカ側の人間なはずだ。どうして自国の人間が巻き込まれているのに、そんな喜んだ様な顔をしているのだろう

ミスマッチした光景に、彼の右手にはピクピクと脈打つように力が加わっていた

上条「な、なぁ。どうしてあんた達は喜んでいるんだ? 巻き込まれてるのは、関係ない人々だろ?」

手前にいた、上条をここまで連れて来た男に尋ねる

「そりゃ、喜ぶさ。彼らには悪いが、最大の目標が今まさに斃れようとしているんだ」

上条「悪いが、って。そんな」

「仕方が無いわよ。被害無くして物事が進むなんて有り得ない。ここに立ってる仲間達だって、bニいう名を持たない下っ端含めて、最初は40人はいたことだし」




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