過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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179:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/19(火) 11:34:41.15 ID:lQtguuolP
イェス「今の君は、君自身のアイデンティティの中に彼を置くことで、何とかもっているからね。その彼が最悪の状態ならば、君の方がどうにかなってしまうだろう。それは君自身、自然に気付いているのだな。自分で何度も否定している」

イェス「不安からくる揺らぎは仕方ないし、それは珍しい事じゃない。早く彼の平気な姿をみて安心したいと思う事も全て、トータルに言えば非常に情動的で本能的で、つまり、人間的だ。人間らしいんだ」

御坂「精神分析なんて、頼んでないわよ」

イェス「いや、だからこそ、君に問いたい事がある」

御坂「何をよ」

イェス「君の彼への思いは、本当に自然なものなのか、ということだ」

御坂「どういう意味よ」

イェス「そのままの意味だ。愛情があると断言しておいて聞くのも何だが、君の上条当麻への好意は、愛情は本物なのかい?」

御坂「私のアイツへの思いが、感情が偽物だとでも言うの? ふざけないで」

イェス「確かに、惹かれるということに理性的な理由が無いことなど良くあることだ。盲目とも言う程だしね。君の場合は惹かれて然るべき理由も有る」

イェス「だが、それらの理由をいくつも挙げたところで、彼そのものに魅力がなければ、きっかけなんて意味を持たない。君は彼に惹かれている」

イェス「魅力について論を述べる気は無いが、君を始め、彼の周りは彼に惹かれる人間が多いという事実がある。そうだろう?」

御坂「……そうね」

イェス「それが異性なら、恋愛という肉欲的本能的なものとして。同性なら彼に性向が影響されるという形で。私が得ている情報ではそう記されている」

イェス「ここで君に質問だ。その魅力というには大き過ぎる力の根源はなんだ?」

御坂「そんなもの人それぞれでしょ? 性格とか」

イェス「そう、人それぞれ。つまり、人には一人一人趣向と言うものがある。その趣向が適すれば自ずと惹かれる」

イェス「だが、考えてみてほしい。上条当麻は一つの存在だ。容姿も性格も殆ど固定されている」

イェス「人には別々の趣向があると言った。万人の趣向に受ける魅力は有っても、君の様に深く惹き付けてしまう程に万人に受けるという事は、前提上有り得ない」

イェス「ならどうして、彼の魅力はアレほど多くの人間を惹き付ける?」

御坂「そんなの、分かるわけないじゃない」


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