過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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192:これ、下手するともう半年は続くぞ…?[saga sage]
2011/04/28(木) 09:07:49.03 ID:+nFCoQzZP
「一体これで奴は何を狙っていたのだ?」

ロンドンの封鎖地区で騎士団長は膝を突き、目の前の白い粉を見ていた

アックア「この辺りだけ空気が乾燥しているのである。粉塵爆発の類でも狙っていたのであろうな」

団長「粉塵爆発? テロリストでもそんな手はなかなか使わんぞ」

アックア「類、である。小麦という形式で純粋に凝縮された"天使の力"の爆発に加えて、非魔術的要素の爆発圧力まで加わっては、防ぐのは辛い」

団長「元々、小麦粉ではないものだからな、これは」

騎士団長は、球状の塊から崩れてしまった粉末に手を通す

団長「しかし、だ」

アックア「うむ」

騎士団長の部下である二人の騎士を含んだ彼らの目の前には、頭部を真っ二つに裂かれたテッラの躯。うつ伏せでピクリとも動かない

そして、崩れつつはあるものの、まだまだ30m以上の大きさを持った小麦粉の球体

団長「なぜ術者が斃れたにもかかわらず、これはまだこうも形を保っていられるのだ?」

アックア「ここがロンドンであるという地理的要因も踏まえると、考えられるのは術者が魔力供給をし続けるタイプの術式なのである。それ以前に、このテッラがイギリスの地脈などを利用することは気質的に考えられない」

団長「それなら、型崩れが当然の帰結」

アックア「だが、小麦粉すらも消えていない。ということは」

「まさか、テッラはまだ――――」

騎士団長の声は、他の大きな音によって、残りの霧と共に吹き飛ばされた

クリアになった彼らの視界にあったのは、より人間らしい、いや、天使らしい形をした、一匹の天使

それまでに目にしていた、小型で表情も無く人形の様な感じさえあったものではなく、表情もしっかりして剣をもった、翼を持った3m程の体躯の人型

しかもいたのはその一匹だけではない。一番手前に居たのが、たまたまそれだっただけ


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