過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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200:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/28(木) 09:12:21.71 ID:+nFCoQzZP
「拠点の提供、感謝するぞ。ニコライ」

しっかりした作りのソファに深々と腰かけたフィアンマ

モスクワの主教座の一室で、彼は口軽く話す

フィアンマ「もちろん、総大主教殿も。よく無事で」

総大「私を襲ったローマ正教の人間に気遣われても、嬉しい気はしない」

フィアンマの口調の一方で、主教の口は固い

命をローマに狙われたのだから仕方が無いだろう

フィアンマ「それは、新たに選ばれた教皇の行動であって、俺様の知るところではない」

ん、甘い。と呟きつつ、彼はロシアンティーを喉に流す

フィアンマ「だが、総大主教殿の言い分もわからなくもない。直に俺様がロシアに対して敵意が無いことを証明されることとは思うが、それまではこの冷たい視線にさらされるのは耐えようじゃないか」

ニコライ「殆ど口約束のレベルであって、我がロシアを守ってくれるという保障が無い以上、仕方のない事だな」

フィアンマ「そんな無保証でお前を頼らなければならない状態が、今のロシアでもある。それは分かっている」

持っていたカップを置き、両手をソファの背に乗せた

フィアンマ「これだけは言っておこう。俺様としても、このロシア、特にモスクワは重要だ。失う訳にはいかない」

フィアンマ「行動にも配慮はする。表向きはロシア成教の勢力が活躍しているように振舞ってやるつもりだ」

ニコライ「それは、ローマと直接敵対する、ということだぞ?」

フィアンマ「なに、俺様には関係の無いことだ。ローマだろうがロシアだろうが、な」

きっぱりと、彼は言い切った

本当に自身の都合以外では、どうでもいいことなのだろう

ニコライ「怖いぐらいに我々に配慮してくれるな。重要視してくれるのはうれしいが、我々の面子を保つようなことをしてくれるのは、余計な事なハズだ」

フィアンマ「つまり、何だ?」

聞き返すフィアンマに、今度はニコライの脇に座る少年が応えた

総大主教「……素直に要求を言って欲しい」

フィアンマ「そうだな。なら、単刀直入に言おうか。これは後回しでも良かったのだか」

総大主教の胸にかかるロシア様式の十字架を指差しながら、彼は応えた


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