過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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212:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/04/28(木) 09:21:10.63 ID:+nFCoQzZP
初春『分かりました。……これ以降は、蓄電施設から出る電磁波の、影響、で、無線が使えなくなる、こと、が……か、考えられます。だから、私、……に、無線が通じなく、とも、き、気になさらず』

麦野「了解よ」

麦野(もう眠って良いわ、初春。……お疲れ様)

無線を終えて直ぐ、円柱型の施設内に学園都市まだ生き残っている電力供給システムから膨大な電圧が送られていることが麦野には分かる。後は溜められた電子の爆流を、停止・分離させた電極に代わった、新たな電極となった彼女に集めて、その塊を巨人へ放つだけ

それこそブラックホールを造ろうと言う施設に繋がる電力だ。日頃扱っているレベルの電子密度など、とうの昔に超過している

まだまだ加えられ続ける電流電圧に、背中に冷や汗が垂れる感覚がした。だが

麦野(大丈夫、出来る、やれる、やる)

集中する為に閉じていた目を、カッと彼女は見開く

麦野「やぁッて殺んぞこのデカブツがァ!! 覚悟しやがんなァァ!!!」

自らの恐怖を発散せんと、彼女は叫んだ。その激情の余波とも代弁とも取れる形で、微量の電子が球状に広がり、絹旗が白井の前に出て白井を守る

この巨大な蓄電施設が満たされるまで、もう少し

「もう、少……」

管理分室の大きなディスプレイモニターの前で突っ伏しながら、しかし首を捻り何とか左目だけでそのモニターを見守っている少女が呟いた

今の自分の仕事は、この集電が失敗しないように、書き換えたプログラムを、施設全体を見守ることだけ

それが終了すれば、あとはあの麦野という女性が何とかしてくれる

口を動かしたが、もう声も出ない。だが、大丈夫だ。今から無線で呼びかけられて応えられなくても、無線が通じなくなるとあらかじめ言い訳のように言っておいた

このほとんど思いつきのような計画が、失敗することは、無い。少なくとも自分の所では

初春(……もう、少し)

残り60%。だが、非常に眠い。直ぐにでも意識を断ってしまいたい

だが眠れない。"私の役割"の完遂はもうすぐ。だから、まだ、眠らない

開いた左目の意識を、意地でも落とすものか


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