過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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241:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/05/07(土) 03:46:37.39 ID:sNwVsL2yP

大型4脚兵器の前に立って見上げている上条の目の前で、彼から見て右側の脚が軽く持ち上がる

それは仮に腕であれば、振りかぶるという動作として映っただろう

体感できたのは衝撃が何よりも先だった。遅れて、ズガン!! と強烈な音が生まれる

単純に、しかし素早い、脚による"踏み潰し"。そっくりそのまま地層が無くなった様な平面に、クレーターが出来る

その駆動音は限りなくゼロだった。これだけ大きなものを動かすのだから、予備動作などがあってもおかしくないハズなのだが

上条(ッ……。これは、何か特殊な原動力を用いているのでしょうか?)

危険を悟って咄嗟に後ろへ逃げた彼の目の前で、再度脚が持ち上がった

コンクリートと金属、そして土砂で構成されたその平面の上で、上条当麻を押しつぶすかのように、続けてその巨躯の内一本の脚がリズムよく振りかかり、平らな面を凸凹にしていく

当れば骨折だとかで済むわけが無い。純粋に何十トンとも重量があろう金属の塊が加速を付けて振って来るのだ。外見を留めていれば良い方である

上条当麻という身体と同型高機能AIを引き込みたいと言っておきながら、即死級の攻撃を繰り返す

予想と実際の動きを見切って、寸での所で回避を続ける上条当麻の体

当れば、上条当麻の意識の復活を含んだ何もかもが無になる。その動きは必死だ

イェス「ホラホラ。そんな様子で、その大切な体を守りきれるかな」

上条「くっ……!!」

即死級の攻撃、といっても実質は、4つも有る巨脚の内の一つを少々動かしているだけにすぎない

ほかにいくらでも攻撃手段などあるハズだ。例えば、巨脚の上部にある何かを格納していそうな大きなハッチの中身。巨脚に支えられている、人間でいえば骨盤に当たる兵器の中心の部分に装着されている、ミサイルでも格納されていそうな二つの巨大な直方体の中身など

対神格用、というぐらいだから、攻撃手段が重量を叩き付けるだけなんてハズが無い

上条(つまり、私達がコレを避け切るのは想定内。意図的にギリギリ回避可能な攻撃を繰り返している)

力を見せつけて、降伏を迫ろうとでも考えているのだろうか

確実に踏み潰しを回避できるという行動予測結果が出た直後、彼の視線は上へ向けられる

合体直後と今で変化が無いかどうか。次の踏み潰し攻撃を予測する為の時間を考えると、そう長くは観察できない

一瞬チラ見しただけ、と言える時間で、彼女たちは変化を見つけた

多脚兵器の中核部分に背負われたミサイルコンテナの様な二本の直方体の内、上条から見て左側の方の口が4分の1程度開いていた、ように見えた

上条(何かを、射出した? まさかあのサイズで対人ミサイルなんてマニアックな物を装備している訳ではないでしょうけど)


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