過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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246:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/05/07(土) 03:52:08.15 ID:sNwVsL2yP

「君に会う事が出来て良かった。あのままでは、本当に麦野は、そして彼女を支えている絹旗やフレンダ達も自爆に巻き込んで、犬死してしまうことになっただろう」

「時間は無い。私が君を送ろう。少しの間目を閉じていてくれ。少し、まぶしいからな」

その言葉は、無感情的とも感じられたが、だがどこかで、"アイテム"のメンバーを、そして自分の身を心配してくれているようにも感じた

そして直接肌が触れ合った彼女は、彼によって何らかの干渉をその身に受けただけでなく、何か落ち着きをもたらしてくれたような気がした

「待って」

何かを行おうとした存在に、会話の流れから何らかの移動手段の準備なのだろうが、滝壺は声をかける

滝壺「これだけは、教えて。あなたは、あなたは誰?」

そう尋ねると、男であろう存在は初めて少し表情を、口元を緩ませて、彼女の目を片手で塞いだ

「私は、……いや、俺は――――」

そこまで聞こえた時、隠された目と手の隙間から強い光が生じる

気付けばそこは、薄暗い空間だった

そして先程まで傍らにいたハズの男はいない

落ち着きを取り戻した目に映ったのは、大きなディスプレイに、その前の入力装置に突っ伏している一人の少女

自分と同じ患者用の服を着ていた

ディスプレイには、100%とあり、そして同時に大きく危険水準と映し出されている

少女に近寄ると、左目が見開いたまま、その数字を見ているよう

目は怖いほどの力を感じるが、体全体は生気を感じない。首元に触れると、脈も無く少し冷たい

死んでしまっている

その狂気をも感じさせる左目を閉じてやる。そこで、感覚がした

"能力追跡"という能力を持った彼女は自分の殆ど直上から、感じ慣れた麦野沈利がその能力を大きく発現させようとしているのを感じたのだった


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