過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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257:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/05/07(土) 04:04:28.16 ID:sNwVsL2yP
全壊とはいえなくとも、それだけである程度、エネルギーチャージが必要な砲台使用に影響を与えられただろう

イェスとしてもそのまま背に乗られたままでは厄介なので、脚を使った跳躍によって窪んだ空間の端へ移動し、その揺れと慣性で上条を背中から転がり落とした

上条(やはり、当麻が居なくてはこの程度までしかできませんね。空間的拡大も、現実殺しも厳しい。砲撃自体も完全に無力化できたわけでは無いですし)

上条(しかし、これだけでも十分な行動力になります。今のを繰り返せば、いずれは)

一方で、多脚兵器の腹の下に潜り込んだステイルも、彼なりの戦い方を実行していた

上条へ現状最高攻撃力の砲撃が向かっているとは言え、5m以上もある腹の下に潜り込まれただけで、この兵器の攻撃手段が尽きるなどという馬鹿なことは無く

各脚の接続された関節のすこし手前のハッチが開き、40mm大型機関砲が計8機、彼へ向けられた

直撃すれば流石の彼でも、絶えられるものではない。一般人なら体を掠めただけで、近くの肢のいずれかが吹き飛ぶような代物なのだから

歩く教会のような相当高等な術式で無い限り、防御の術式にも限界がある。機関砲にも術式が施されている可能性だってある

ステイル(貰う訳にはいかない、あんなもの)

不味いと感じた彼は、すぐさま近場の脚の影へ身を隠したが、銃弾の弾速など、特別な仕組みでも無い限り上回ることはできない

体が半分ほど影に入った時に、一発の弾丸が彼のわき腹へ刺さった

プロボクサーのブローを受けたように、彼の体は一瞬よろめくが、それだけだ

例え如何なる術式が込められていようとも、その大本の弾丸は金属

彼の衣は高温物質のジェルだ。熱で弾丸を溶かし、衝撃もジェルで有る程度吸収してしまえば、威力はかなり低減できる

それでも、よろめくほどになったのは、やはり何らかの術式が込められていたのだろう。あまり数を受けるわけにはいかない

射線の影に入り、その影を作っていた脚がステイルを踏み潰さんと動いた時には、彼は次の行動を採っていた

脚に向かって跳躍の後、服の代わりに自らの体の周りを覆うジェル状に溶け混ざった超高温の混合物質を脚に付着させ、その温度を下げたのだ

そうすれば脚に冷え固まることで混合物質が強く付着し、同じく混合物質に覆われているステイルの体自身も巨大多脚兵器の脚にくっつくことになる

見た目の割りにかなり活発な動き方をするこの脚も、この方法なら確実に術式の陣やルーンを刻み込むことができる

イェスが、脚と砲台を微調整させて、表面にこびり付いた蓑虫のようなステイルだけを打ち抜こうとしたときには、刻み込みは既に完了していた



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