過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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279:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/05/15(日) 13:18:46.59 ID:VblF9WVrP
上条「ええっと、忘れ物の為ってところかな?」

取ってつけた様な訳を付けた。あながち間違いではないが

「忘れもんって、隣に居る股間の情熱を滾らせてる彼かい?」「ヒューッ、たいした忘れもんだぜ!」

「いやいやいやいや!違いますから!」と上条は必死に弁論をした。だが、聞いてはくれない。なにしろ彼らは機嫌がいいのだ

そのご機嫌の理由は、この溜め池である

「何が起きたか知らないが、こんな様子じゃ地下の施設もおじゃんだろうな。イェスと共に」

「"肉体逃避"先も殺処分、各地のバックアップも破壊済み。流石に潰れたでしょ」

「折角たんまりと爆薬を持って来たってのになぁ。割と重いんだぜ、コレ」

「その程度の無駄骨ならむしろ大歓迎よ。」「いや、持って来たのは俺ですから。ノットユー、オーケー?」

などと、彼らの声は弾んでいた。最終目標が斃れた、という事実が彼らをそうさせているのだろう

上条(まあ確かに、こんな風に敵の拠点が水没してしまったなら、そうもなりますか)

チラ、と上条も濁った溜め池の底へ目を向ける。そこでは、動きを停止させた大きな影があった

一方で、とても居心地が悪いのはほぼ全裸のステイルである

どういう運命の巡り合わせで、自分は見ず知らずの集団に裸体を晒しているのだろうか

ステイル「……彼らは一体何なんだ?」

彼は上条の耳まで少し身を屈め、小さく尋ねた

上条「父さんの知り合いってところでしょうかね。あなたも夏に会ってるでしょう?」

ステイル「ああ。上条、刀夜と言ったかな。あの時はいろいろと迷惑を被ったよ」

今置かれている状況も相まって、彼の表情は至極面倒臭そうだ。そして言い返す言葉も無く、上条はタハハ、と濁す

この、上条刀夜、という単語は銀貨のメンバーも聞いていた

「おおっ? 兄ちゃんもトーヤに振り回された被害者か?」

ステイル「あ、ああ。そうだね」

「そいつは運が悪かったな。あの人に巻き込まれれば、だいたいは大事になるんだ。仕方が無いことだ」

ステイル「あんな事がしょっちゅう起きているとすれば大問題だ。だが、僕にとってはあの時よりも、今この時の方が不幸だよ」


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