過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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307:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/05/18(水) 17:16:32.95 ID:/HXwzviEP
(俺が、他人を不幸にしてる?)

確かにそうだ。今だって垣根は苦しみ、御坂もあんな状態だ。"前"だって、特に、目の前に絹旗の死体を見た。自らを助けるために

(なんで、こうなってしまったんだ? そもそも、イェスみたいな存在があったからなのか?)

答えは、自ずから出て来た。彼とは違う意思で、彼女たちとも違う意思で

それは、違う

(違う? なぜ違うんだ?)

あのような存在がなくとも、結果はこうなった。別の存在が肩代わりするだけにすぎない

(たくさんの人が死んで、御坂が傷ついて、"終末"が来ることが、俺が世界に終わりをもたらす原因になるってことは、最初っから確定してたってことかよ?)

その通りだ。世界の終わりは計画されていた。当然、その過程ではどうあってもあの少女は傷つくことになる。人は皆、死ぬこととなる

(計画だって? どこの誰がそんなことを)

言うなれば、神か。あるいは、更なる存在か。いずれにしても、お前が居る限り世界はこうなり、そうなる。その為の、その証拠の"幻想殺し"なのだ

(冗談じゃねえ。本当にそうだってんなら、こんな右手叩き落としてやる)

それは無意味だ。幻想殺しは、君自身。君自身であっても、君自身を壊す事は出来ない。君そのものが幻想殺しであるという役割を果たすまで、この世界は止まらない。いや、元より止めることなど出来はしない。幻想の様なこの世界の、その登場人物が、どう足掻こうとも。今、目の前にあるこのイェスという存在がどれだけ力のある存在であっても、或いは他の存在がどれだけの力を持とうとも、計画通り"終末"は訪れる

(ふざけんじゃねえぞ。何が役割だ、何が幻想だ。そんなもの、俺が、俺の意思で、変えてやる)

どんなに自己を否定しても、世界が、私が、君が、君を生かし、そして君にカミジョウトウマの役割を果たさせる。無意識的にも、意識的にも。今、このように

今、ここでの君の役割は、イェスを倒す事。君の目的である御坂美琴の救出と、結果は変わらない。全てが、進行から変化することは無い

確かに同じかもしれない。だが、上条は反論したかった。しなければならないと思った

だから、上条の口が開いた。彼女たちの思いの外の、完全なる上条当麻の意思で

「……いいぜ。なんでもてめえの言うとおりに進むってなら」

「まずはそのふざけた幻想を、ぶち殺す!!」



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