過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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308:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/05/18(水) 17:17:00.68 ID:/HXwzviEP
「……教皇代理、これは」

その言葉が出るまで、少々時間が有った

意識を失った五和の方から数区画離れた交差点。最早そこが交差点で有ったのかすらも表面的には分からない程に、そこはく凸凹になっていた

剥き出しになった信号機の配線が青白くスパークする中で、彼らの目にあったものは、交差点と同じぐらいにグダグダに破壊された、女教皇の姿

これまでに彼女が相手をしてきた"終末"によって自然発生する天使や神々の姿をした破壊者達との戦いで、こんな姿になるまでボロボロになることは無かったわけではない

しかし、天草式の人間がそれを見たのは初めてであり、そこから、彼女が彼らの知っていた存在から離れてしまったことが分かる

神裂「あ゛、あ。……が、ぶ」

人間というよりは狂獣のような声を上げる姿で、まともに人の形と確認できるのは顔の半分程度

血の代わりに吹き出した未元物質のワイヤーが、彼女の身の周りを包んでいる

建宮「魔術にしても取り留めが無さ過ぎる。何か手を加えているとは思っていたが、ここまでしてるとはな」

顔をしかめる彼等の目の前で、その交差点は更に凸凹を深いものになる

明らかに効果が出たからこその、第二波だ

"複脳計画"によって、聖人である彼女は更に強くなっている。その性能は比較にならない。とは言え、体そのものが未元物質に置き換えられた垣根程の防御能力が有るわけではない。逆に言えば、垣根のように上条に触れられただけで体が吹っ飛ぶ、と言うわけではないが

敵からの攻撃自体はダメージとなる。だからこそ、彼女には肉体再生の超能力が付加されているわけである

ガガガッ!という地面を削る音の中に、確実に人間の体をへし折るような、嫌な音があった

巻き上がる粉塵。その中から、上空に跳び出す黒い影

それは、ろくろ首の様に未元物質のワイヤーで伸長した彼女の首と頭部だった。その口には、刀が咥えられている

その姿から分かること。肉体再生の能力の機能不全

調整を加えられているとはいえ、所詮彼女の複脳は人間のものでしか無い。混乱はしてしまう。複数あることからの互助機能が本来なら作動するが、全てが混乱してしまってはどうしようもない。むしろ悪化する

冷静に考えられない人間の採る行動は非常に単純化される。例えば、締りの悪いネジに無理矢理力を加えてしまって、ネジ山を壊してしまう様に

彼女が、彼女の脳が判断したのは、そういうことだった

魔術・空間移動・肉体再生・未元物質。これら4つの機能のうち、もっとも力強く応用が効くのはどれか?

出した答えは、未元物質だった。一つの、単純に強いと思われる力に特化したということだ

そして、その混乱した頭脳は、当然その混乱を招いた存在を強く敵として認識している


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