過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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310:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/05/18(水) 17:18:36.29 ID:/HXwzviEP
建宮「お前さんたちは、逃げた方が良いのよな」

如意棒のように伸びた腕が本体へ縮んでいくのを見ながら、少し強張った声で彼は言った

対馬「馬鹿言わないで。私達は天草式十字凄教の魔術師よ。教皇代理のあn――」

彼らの魔術の特性。日常生活で見かけるものを使用すること、そして、チームワーク。神裂を除いて、個々の力が敵に対して劣っていても、集団でこそ効果のある術式を多用することで、その劣勢を覆す

逆に言えば、個々での戦闘は向いていない。教皇代理である建宮が分かっていない訳が無い

建宮「その、教皇代理の俺が言うんだ! 元はと言えば、アメリカに行くと言いだしたのは俺なのよな!」

対馬「そんなつまらない責任感、気にしないでよ!」

「そうですよ! 俺達は俺達の意思で一緒に……ッ!?」

しかし、感動的な会話など、させてはくれない

今度は、両脚が伸びた。胴体そのものが、駆け付けた天草式の彼らの元へ伸びる

術式的に簡単には折れない様に、打ち負けない様に鍛えてある曲剣ごと体を真っ二つにする様な攻撃をしてくる存在だ

近づかれては、回避はより難しくなる

建宮「くそっ!!」

彼は、危険を顧みず自ら神裂に接近した。自らに注意を引き付けるために

立ち位置からすれば、彼は対馬達に接近した神裂の背後から接敵した形で有った

しかし

何だと―――?

ギュルり、と体の中で全てのパーツが反対側に移動する。まるで、狙っていたかのように

つまり

建宮(最初から狙いは俺だったか!?)

いつの間にか、彼女は上空で刀を咥えて動き回っている頭部を除いて、こっちを向いていた

考えてみれば、合理的だ。彼が現在の天草式を束ねているということは、彼女自身は知っている

そして、この混乱状況を生みだしたのは建宮の術式であるという線が近い。その上、先程の攻撃を着実に回避した存在である

優先目標が彼であるのは当然なのだ

目の前で、神裂の両拳が伸びるのが見て取れた


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