過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/11(金) 07:24:09.71 ID:dLY4Liw3P
当の本人であるステイルは、その胸の光の頬笑みは見えていない

どういう理由で自分が助かったかなどは、分かりはしない。しかし、自らの胸にこんな光るものが在ることが原因で、その要因でありそうなものは分かっている


あの時、ロンドンで"復活"したテッラに会い、そしてテッラの申し出を受け入れた、その時

自分はテッラに心臓を刺された

刺された、というのは語弊があるかもしれない。肯定を示して首を縦に振ったその時、心臓まで達する、どこにでもありそうな鈍い白色をした長石で作られた、何とかナイフか槍の先端と言えそうな刃物が、彼の胸に刺さっていたのだ

あの時のテッラは、一般的な空間移動の術式に特化していたのだから、胸に直接叩きこんだのかもしれない。物理的に手に持って刺す以外の方法など、腐るほどに有るのだから

つまりどうあってもナイフを刺したという行為者は、あの場にいたテッラ

刺された当初は痛みは有ったものの、その痛みは徐々に薄れていった

もちろん、テッラは刺さって即座に「安心下してくださいねー。私は、いえフィアンマはあなたを殺したいわけでは無いようですから。きっと実験的な要素もあるんでしょう」

と睨むステイルをたしなめたが、ステイルはもちろん問い返す、「だったらまず、これはなんなんだ」、と

その当然の問いに、テッラは少しふざけたような笑みを作って、「それはまあ、使っているうちにだんだん把握していって、そして最後に死んでみたら分かるんじゃないですかねー」と返した

その後、テッラからステイルは"光の処刑"の説明を簡単に受けたのである


ステイル「死んでみればわかる、か……」

都合良く下半身の股間は露にならない様に衣類が破けた彼の周りに、まともな形を持ったものは無かった

周辺は全部クレーターの形を成すように破壊され、舞う埃の中で一番原型に近そうなのは、何らかの弾頭を覆っていた金属のカバー

それも、ベコベコに変形していて、張り付けられていた警告文などは全く読めやしない


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