過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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[saga sage]
2011/05/19(木) 05:17:41.29 ID:TL3c3pRvP
ものの見事に、誰も得をしない
巻き込まれた全てが全て、不幸を被っている
説明を投げつけた旅掛には、理由が全く分からなかった。だからこうして目の前で問うている
上条刀夜という存在を知らない人間であれば、出世の為に無理をした、なんて理由で片付ける事が出来るだろう
しかし、旅掛は刀夜を知っている。カリスマとそれに応えるに十分な知的さという資質をもった存在であると
旅掛「刀夜さん、あなた一体、何がしたかったんだ。何の目的があって、あんなことを」
裏切に近い感情を持って、その瞳を滾らせ、旅掛は再度問いた
そしてようやく、刀夜の口が開く
刀夜「あの作戦を知っている者はもう少ない」
椅子に座り、彼は無表情な面で名前を挙げていく
刀夜「ここで、ワシントンで、ニューヨークで。そしてNo.13もボストンで死んだ。残るは私と君、そして青髪君ぐらいだ」
刀夜「しかし、彼は幼く、そして君は結局参加していない。つまり、あの時あの場所で何があって、何が起きたのか知る者はもう居ない」
刀夜「CIAという組織は非常に便利だった。情報を集めると言う面は然りだが、抑え込むと言う面でも。拾った双子をCIAで管理してしまえば、常に私はあの時のことを監視出来たんだ」
上条刀夜は、すっと立ち上がった。そして、机を挟んで立つ旅掛に視点を向ける
刀夜「皆、誤解している。私にとって出世など大した意味は無いんだよ。極端に言えば、あの当時の位までで十分だったんだ」
旅掛「その言い方だと、まるであの作戦さえ押し通す事が出来れば良かったみたいですね」
刀夜「みたい、ではないな。私の役割そのものが、あの作戦を強行させ、組織を壊滅させることなのだから」
旅掛「……理由は?」
刀夜「単純なものさ。あの組織が、あの連中が堅持している物が邪魔だった。だから壊す必要が有った。ただ、それだけの事。人間と言う物は、厄介なものを作るものだよ」
刀夜「だからあの作戦が強行され、アレが壊れた時点でもう、私の役割は既に終わっていたんだ。逆に言えば、そこで私は自由になった。そして欲が生まれた」
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