過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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337:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/05/22(日) 11:00:14.31 ID:eV37KtkbP
「勘違いするなよ、君の為じゃない」

彼はさっきそう言った。言葉は本当にそれに集約される

上条を確実に押しつぶす石の接近を、一時的に高温の炎柱を作ったことで生じた爆発とも言える規模での空気の波で勢いを殺し、彼の身を隠すために炎の海を生じさせた

それに加えて、イノケンティウスと呼ぶ炎の巨人も用いた

あんなことは正直、彼単独の力ではそんな出力は有り得なかった。やるならば、地脈のような他の力を利用するか、術式的に増幅しなくては不可能だ

つまり、出来たのには理由がある。それだけの力をええた理由が

「君の為じゃない」なら、誰の為か

決まっている。禁書目録だ

彼女の為に、彼はフィアンマに下り、こんな力を身につけさせられた。その上一度、確実に死んだ

それもこれも、彼女の為。上条を助けるのも彼女の為

上条当麻という存在に、彼女はとても懐いていた。彼が死んだ、と伝えれば、伝われば、"フィアンマとの約束通り"彼の元で無事に居るはずの彼女は傷つくだろう

約束以上に、彼女が元気になっていれば、個人的には嬉しい

これぐらいの見返りがあってもいいんじゃないか、とは思う事をしてきたとも思う

彼女は傷ついている、心身ともに。原因はフィアンマの行いの所為でもある

そんなにボロボロの彼女が、上条当麻の死なんて聞けばどうなるだろうか

最悪、心が壊れる可能性だってある。完全記憶能力者だったり、何度も記憶を失ったという稀な境遇であるが、結局は未熟な少女なのだから

ステイル(だから僕は、ここで上条当麻を助ける。もちろん、あのイェスという存在は気に食わないということもあるがね)

NYで出会った、禁書目録似の少女は無事だろうか。わからない。だが、イェスが消えれば、彼女にとっても都合は良いだろう

なら、排除するしか無いじゃないか。あの巨大な何かを。倒す前に、"救世主"の事について聞き出せればいい

ずっと前に腹は括っている


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