過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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[saga sage]
2011/05/22(日) 11:09:29.22 ID:eV37KtkbP
第三位の様にどちらかと言えば電気の流れに干渉するのではなく、電子の性質そのものへ干渉する麦野は、吹き出した高温の電解質が 極 力 自らの体に触れないよう、固形化した自由電子を自らの周りに展開し自らの身を守る
しかし、その守りは確実には出来なかった
彼女が今ここにいる目的は、あの半裸の巨人である。アレを大火力で射抜くこと、それがここにいる理由
瀕死の人間に鞭打ってまで、ここまで来た。それ以外の為に、その目的を疎かにできない
それを狙う為に必要な視界の確保と、射撃に必要な演算の確保。それ以外の事に集中力を注げる余裕は、最早彼女には無いのである
特に自らの保身など、美など今更語れない
故に、舞い上がった髪は先の方から焼け焦げ、時折飛んでくる対処しきれなかった高温電解質の飛沫が彼女の肌に火傷を作る
その度に若干、彼女の限りある集中力は削がれてしまうのだった
麦野(熱ッ!?………畜生、また練り直しっ。どうする、もっと防御をしっかりさせるか)
麦野(駄目駄目、駄目よ。んなことしたら標準がズレるどころか制御できずに、自爆する)
自爆すれば、巨人の代わりにこの場所が丸々吹き飛んでしまう
麦野(唯でさえこの電子量を制御できるかなんて疑問符が付くってのに、逆に防御を切り捨てることすら考えなきゃならないってのに)
火傷というにはあまりにも酷い痣を体中に作りながらも、集中を研ぎ澄ます彼女の視界で、巨人が倒れた
ここの視点からなら、その巨体の全てが視界内に収まっている。運のいい事に、障害物も無い
動かない的を狙うのは動く的より容易。これは、最高の好機だ
しかし、同時に足元からメコメコという金属が押し広げられるような音が聞こえる
裂け拡がった亀裂から、電解質が一層強く吹き出した
直に視界すら阻まれるだろう
好機と言う意味でも、この場所のタイムリミットという意味でも、今しかない
そう直感で判断した彼女はより一層、集中し、そして焦る
麦野(演算ミスは出来ない。いや、大丈夫。標準が少々ずれても的はデカイ。このナイスバディが少々オサラバするかもしれないなんて、今更でしょ?)
巨人めがけて突きだした両方の腕の表面が、熱で本格的に色めき始める。衣類の端では炎が灯った
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