過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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353:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/05/22(日) 11:12:20.52 ID:eV37KtkbP

視界の隅で、上条が御坂を抱きとめたのをステイルは見ていた

これで厄介な人質は居なくなった。だが、彼自身の今の問題は解決していない

垣根の翼から落ちる羽根がミサイルの様にホーミングし、彼を執拗に追ってくるのだ

有る程度は自らの炎で何とかできるにしても、全てがそうという訳ではない

どう足掻いても、彼は動きを制限される

そしてその結果として、彼は御坂を抱きかかえたまま崩れ落ちた上条の付近にまで誘導された

一方で、羽根攻撃を繰り出す垣根自身は、イェスの巨人の頭部に近づいていた。接近戦を捨てたという点で、確実に積極性が低減している

そして自分を確実に撃破するならば、上条の近くに寄せない方が都合がいいと言うのに

ステイル(一体、何を狙っている?)

そんなことを思うステイルの目の前で、上条は御坂を地面に寝かせた

彼の血が御坂の体を赤く染めていた。ねじ曲がった関節をとりあえず元通りの方向に戻させた際に付着したものだ

彼女の体が時折ビクビクと痙攣していることから、彼女はまだ死んではいないと言う事が分かる。同時に、あまりよくない、ということも

上条の目は、哀れみの表情に加えて、更なる怒りに燃えていた

対象はもちろんイェスと、こうさせてしまった自分自身

明らかに様子のおかしい足で、しかし彼は立ち上がった。怒気による意地というか、痛みなど気にならないのか

だが、言ってしまえば、上条がそう言う事をするだけの時間が、そしてそれをステイルがマジマジと観察するだけの時間が、この戦いの合間にあったと言う事である

ステイルを上条の近くに誘導したホーミング未元物質も、いつの間にか飛来が止まっていた


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