過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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ごめん今日も投下二回に分けるです。続きは夜か明日になります
[saga sage]
2011/05/25(水) 07:29:41.85 ID:WZTUMIy3P
「……ぬ」
疼く。休んで傷を癒しておきたいのに、その肝心の胸の傷が、急に
この傷、心臓を巻き込んで胸を貫く様な傷、を付けたのはフィアンマ
奴に何か関係が有るのかは分からないが、そのせいで休むことすらままならない
少しイライラしたような表情を作って、睡眠を阻害されたアックアは目を開いた
相変わらず喧しく戦闘音が響くロンドン
空から一際、大きな爆発音がした。瓦礫を背に腰を地面に付けていた彼は、反応して顔を向ける
音の元から一人の騎士が近づいてくる。違う、今の爆発に飛ばされているのだ
派手な音を立てて、その騎士が地面に亀裂を作った。もちろん叩きつけられた衝撃で生じたものである
その騎士の顔には、見覚えが有った。昔、騎士団長と肩を並べていた時代に自分の近くに居た存在
つまりは、古い仲間
「ウィリアム様、……ご無事で?」
叩きつけられた騎士は、声を捻りだして問う
アックア「私の心配よりも、自らの身を案じるべきである。それに」
懐の中からアックアは一般的な回復術式に必要なものを取り出し、息絶え絶えの騎士の周りでそれを配置する
アックア「今は元より、あの時も私は傭兵の身。敬称など不必要なのである」
「いえ、そういう訳には」
術式の効果か、彼の息が少し安定したものとなった
それを見て、アックアは立ち上がった。その姿は少々力弱く、騎士の目には映る
アックア「今しばらく、じっとしていろ」
ふら付く足で、彼は跳躍した。片手でメイスを担ぎながら
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