過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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385:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/05/28(土) 01:37:55.24 ID:DvC1qi7bP
敵である二者の行動を見切った上で、上半身に向かった円柱の中腹から、一筋の高熱源が射出された

それが放たれた時には、垣根も自分が受け止めている柱がブラフで有ると気付く

垣根「クソ、舐めんなよ!!!」

矢じりの様な形の炎の塊の速さに、加速時間の関係から本体の移動は間に合わない。ならば、翼を延伸させるだけ

赤黒い矢じりにまとわりつくように、白の翼が伸びた

しかし、それは止められなかった

垣根「何だと?」

翼を貫通してイェスの下半身に向かう矢じり、その一瞬の間を、彼の目は驚きと共に捉えた

垣根が行ったのは、熱の否定、炎の否定。空間的に熱を奪い、更に燃焼現象に必要な原子分子全てにその反対の性質を持たせれば、炎も熱も力を失う

しかし、ステイルが放ったのはただの炎の塊ではなかった。加速を招いたのは熱による爆発だが、その矢じりそのものは炎でも何でもなく、一般的な物質の塊

受け取ったばかりの戦闘スーツ。それらを溶かし、固めた物

"幻想殺し"の様な特異な力は二つも無い、という前提の元、垣根がどういう手段で自分の炎を掻き消しているのかを考える

炎の消し方でメジャーな方法は二つ。熱を奪うか燃焼を止めさせるか。垣根がどちらを使っているのか

どちらでも考えられる。両方もありえる。ならどちらにも対応せねばならない。その方法がコレだ

炎や熱だけを採り去るなら、逆に物質をその核にしてしまえば、熱や炎を奪われた物質は急速に冷やされ、固まる

垣根がそれ以外の方法で、それこそ盾の様に炎を弾いていただけなら、こうならなかっただろう

完全にこれは賭けだった。それに、彼は勝ったのだ

翼をそれまでの運動エネルギーで強引に貫いた後、更にそこに刻まれたルーンが再びその矢じりに炎を灯らせた

二段階ブーストの如く、再び炎を纏ったそれは更に加速する

最早その矢じりが神の化身の土台を貫くのを阻害する存在はない

ステイル(もらった)

炎の中で、彼は確信する

確かに、彼は賭けには勝った。しかし、リスクはそれだけでない

仮にここまで攻撃が通ったとして、"神の化身"の上半身に向かって自分は進んでいるのだ

これで、下半身の機械本体に十分な被害を与えられなかった場合、その上半身の攻撃を受ける事になる。そして既に、右腕が動いている。確実に何かを食らう



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