過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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409:少ないけど本日分(ry イェス死んだああああやったあああああ[saga sage]
2011/05/29(日) 18:47:38.75 ID:kPB/O0ZUP
そのどちらにも、LV5であるという自負からか、それとも彼女自身の自尊心か、彼女に負けたくなかった。彼女に応えたかった

だからどうしても、出力を弱めるなど出来なかった

しかし、しかしである。1+1=2<3なのだ。3の大きさが必要な所に2ではどうしようもないのだ

これ以上は、麦野の体が、精神が、物理的にも精神的にも壊れるという悪循環に入ってしまう

管理分室で滝壺が片目を開くと、電力残量はまだ20%近く残っている

このペースでは、保たないことは明白

だから滝壺は、より強く麦野に干渉した

それは既に能力補助という枠を超えて、"乗っ取り"とも言えるほどに強いものだった

徐々に蛇口の栓を閉めていく。滝壺はそういうイメージだった

――――――だが、

残量16%を残して、パッタリと光は消える

原因は、能力を行使していた人間が意識を失ってしまったこと

麦野は出力の無理な領域での維持に固執した。一方で、滝壺はその逆、出力低減を強く訴えた

AIMを介して、"自分だけの現実"というアイデンティティに関する領域で、つまりは麦野沈利という存在の中で、二つの真っ向から背反する意識が働いたことになる。経験したことの無い明らかな異常事態に、麦野の脳は抜本的な回避策として意識を立ち切ってしまった

それは本来、彼女の脳が自信を助けるために採った行動なのだが

滝壺にできるのは、早い話が他者の能力に干渉するという事

つまり、麦野自身が能力を行使できない状態となってしまっては、どうしようもない

当然、滝壺には意識を失ってしまった麦野を起こす事も出来なければ、彼女を飲み込もうとしている高温の電解質から能力を使わせて彼女を守ることも出来はしない

その結果

例え太陽系外に出ても能力者の居場所を捕捉できる、AIMストーカーという能力を持つ彼女のサーチ範囲内から、麦野沈利という存在が放つAIM拡散力場を感じることは永遠に出来なくなった


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