過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
1- 20
427:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/02(木) 01:20:00.78 ID:Slt1fRmaP
その横でまた、動揺している少女

フレンダ「やっぱり、居ない。どこにも居ないわけよ」

必死に操作してもモニターに映るのは、冷え固まって所々ヒビ割れすら入っている電解質のみ

いや、まだだ。もしかしたら、どこかに退避しているということもある。そう思って、何か感じられる嫌な予感を払拭する為に、フレンダはこの管理分室を出ようとした

外には太陽が出てきている。明りがある。探すには丁度良い

まさか、麦野に限って、あの巨人すら蒸発させてしまうような、強力な力を持っていた麦野に限って、そんなことは

「ごめんね、むぎの」

けたたましい警報の中に麦野という言葉が聞こえた

そう言えば、どうしてここに滝壺が居るのだ?

滝壺「ごめんね、ごめん、むぎの」

絹旗「ちょっと、ごめんね、ってどういう意味なんですか。滝壺さん」

フレンダが聞きたかった台詞を、より近くにいる絹旗が問い詰めた

しかし、滝壺は応えず、床に座ったまま下を向いて「ごめん」という言葉を呟き続けるばかり

彼女の能力はAIMストーカー。体晶を用いなければ使えないものではある。だが、そういう能力を持っている者が、このタイミングでそんな言葉を、涙を流して呟いているのだ

嫌な予感がしないわけがない

滝壺と同じように力無く泣く白井に、動かない初春。そして主柱を失った"アイテム"のメンバー

そこには、確かな絶望が拡がっていた


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1390.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice