過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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429:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/06/02(木) 01:21:01.55 ID:Slt1fRmaP
ローラ「しかし良くもあのエリザードがコレを私に寄越したるな」

リメエア「あのような事が有れば、仕方ないことでしょう」

あのようなこと。彼女らの背後にある病院のことだ

チラ、と最大主教はその瞳を後ろに向けて、しかし、ふうん、とどうでもよさそうな息を吐いた

ローラ「戦火の中で誤りて自陣を打ちしことは、争いの必然的な現象よ。隠す事も出来しに、なぜそこまで気にしたるのかしら」

彼女の疑問に、そうですわね、と同意を漏らす第一王女。その顔には疑問への同意どころか、その疑問の現象に確証が有ったように見える

そこで最大主教は気付いた

ローラ(ははーん。そういうことでありけるか)

つまりは、第一王女リメエア。彼女は政治外交に長けた存在

その能力自体は、母親であるエリザードと意見の対立を起こしても引けを取らないほど

見方を変えれば厄介な政争相手でもある。その彼女にエリザードは弱みを見られたことになる

それは、第一王女の申し出を断り難いという作用に繋がる。もちろん、根本的に心理的なものもあるだろうが

ローラ(この娘、やはり賢しいな)

このカーテナにしてもそうだ

渡す前に返却が確実になされるよう、カーテナの持ち手に術式を加えてある。しかもそれは彼女にとってデメリットだけにならないよう、王室派以外の人間が使えるように力の制御を促す役割も加えられた術式なのだ

それ以外にも、こうして隣に立ちながら常に自らの命を狙うべく、攻撃的な霊装をそこらかしこに隠してある

本当に賢い、エリザードの娘

娘。つまり、子

それだけで理由は十分だったのかもしれない

リメエア「しかし、寄越した、とは語弊がありますわね」

ローラ「というと?」

リメエア「今、その手にカーテナがあるのは非常時故の貸与。贈呈でもなく贈与でもなく進呈でもなく寄進でもなく、貸与というのが正しいのですから」

彼女としては、確証の為の確認であったのだろう

ローラ「ええ、もちろん。そのことは分かっておりよ」

きっぱりと答えた。言葉を聞いて、第一王女は特別驚くべきことも無い


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