過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]
2011/06/05(日) 20:55:00.71 ID:/1N0mJZZP
「う…ん……」
とても幼い妹達の上位個体は目をこすりながら意識を取り戻す。目をこすっている理由はとても単純で、とっても眠たかったのが一つと、周りの瓦礫の小粒が目に入っていたから
いつもよりも長めに、コンピュータの起動時間、人間的に言えば寝ぼけているのは、昨日は年齢に適した時間を睡眠にあてていないから
「ああ、ようやく目が覚めやがりましたか。上位個体」
「あれれ? なんでミサカがミサカの背中に居るの?」
「大人しくシェルターに入ってこなかったどこかのクソ上司を、ミサカ達が探していたのです。しかしあの状況で、よくも外で生きていましたね」
「ミサカも入るつもりだったんだけどね、しぇるたー。ちょうど病院が崩れ落ちる所で入れなかったの、ってミサカはミサカは」
「あーはいはい、それだけ元気ならミサカがわざわざ背負う必要は無い様ですね。とミサカは客観的事実を述べます」
お尻を支えていた手が放され、少女は少女の背中を滑り下りた
「ここまで連れてきてくれてありがとー。それで、昨日の事なんだけど」
「へぇ、なんでしょう」
「ミサカが仕方ないからシェルターに入ろうと病院内を移動してたら、"今直ぐにここから出ろ!"って強い命令みたいな意思を感じ取ってね」
「確かに嫌な揺れ方してて、周りに誰も居なかったから、その意思に従って慌てて外に飛び出したんだけど、その後すぐに崩れ落ちちゃって」
「それで、当ても無く逃げていたらあんな場所に居たと?」
「うーんと、同じようなことが何度か合った様な気がする。途中で眠くなっちゃったし、場所も分からなかったから、多分行くあてとかがあったわけじゃないと思う」
「逃げる最中に睡眠欲に負けてしまうとは、流石おこちゃま個体ですね」
「むーっ。そうだ、他のミサカ達もそんな感覚とかなかったかなぁ、ってミサカはミサカは聞いて見たいんだけど」
「コイツ、まだ寝ぼけてやがンのか、そいつはただの夢だクソガキ、と一方通行のように上位個体を馬鹿にしつつ、しかしミサカはそれを否定出来ません」
「ってことは、あなたにもそんな感覚が有ったの?」
「ええ。シェルター内で"とにかく今はそこに居ろ"、というものが。同じ場所に居た他の個体にも、同様なものがあったようです。ネットワークを使って、他の個体にも聞いてみましょうか」
「それなら、ミサカが聞くね」
「んん? そう言えば、上位個体はネットワークから締め出しを食らっていたのでは?」
「昨日の時点ではね。今はアクセス自体は自分の能力で出来るんだ。多分、例の意思もそれを介してだからだと思う」
「と言う事は、それは上位個体の管理者権限のそのまた上からきていると言う事でしょうか」
「それは分かんない。ミサカも他のミサカと同じ権限しかなくて、管理者の権限が返って来たわけじゃないから。まだ別の所に在り続けるんだと思う」
「つまり、今のあなたは上位個体というわけではなく、本当にただのおこちゃまな個体というわけですね」
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