過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]
2011/06/09(木) 21:27:57.89 ID:ngFbEDN1P
だが、五和の回復に当っている対馬ともう一人の女性信徒はそんな物に気を取られなかった
「教皇代理、これは……」
上から降って来たのだから、上を見るのは当然の反応だ
そこで気付く
上にあって、こんな粘液を流しそうな存在。それは神裂が相手をしている存在しかない
建宮「こいつは……!? 対馬、ちょっと待つのよ!」
しかし、彼女は術式中。回復術式などという、他人の生死に深くかかわる術式の最中に気を他に許す事は危険
待てと言われて待てるわけがない
建宮「止めろ、対馬! 今の状況じゃ、魔術は危け――――」
対馬がその声と意味に気付いた時には、五和を包んでいた淡い青白い光が、強く発光した。それこそ、閃光弾の如く
対馬「ぐゥっ、つ? ああぁぁぁあぁぁあああああああ!?」
五和への治癒魔術は、周辺の力を個人の回復にあてるというもの。だからこそ、NYで一番強い地脈の噴出地点を選んだのだ
そこに、日頃扱っているようなレベルではない力の塊が、体液という形で振って来て、溢れている
それは聖人でも神の右席でも無い、ただの魔術師には到底扱いきれる力量ではない
簡単に抑えきれなくなり、バチン!! と対馬と女信徒が五和の近くから、音を立てて弾かれる
ビルのコンクリート壁に向かう勢いはちょっとした交通事故並み。受け止めねば二人まで重体になりかねない
これ以上人員を失えない彼らは、対馬を建宮が、女信徒を二人の男が咄嗟に受け止めた
建宮「大丈夫か?」
対馬「……っつ。私は大丈夫。それより五和、五和はッ?」
震える脚で建宮に寄りかかったまま、彼女は自分よりもより悪い状態の、術式の中心の女を見た
閃光のようだった光は、なりを潜めてはいるが、まだ青白い光そのものは続く
五和は陸に上がった魚よりも酷い状態だった
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛――――」
その光が続いている間中、彼女はずっと地面をのた打ち回るしかない
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