過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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5:スレたてサンクスコ。さて、とうとう3スレ目に到ってしまったな[saga]
2011/03/08(火) 09:01:51.51 ID:qxUHnraiP
完全に廃墟となった第3学区で、誰も気付かない様な小規模の爆発が起きる

とは言ってもそこは、結構な規模の総合小売施設であり、巨人が暴れているという状況でなければ、平時の学園都市ならば確実に大事件となっていただろう規模だった

その爆発の中心で、一人、立っている存在。手には黒い布切れが握られている

菱形の模様が入ったそれは、半蔵の頭を覆っていたものの一片で、本来の持ち主の姿はどこにもない

仮に姿はあったとしても、半蔵の形見を持つこの存在の様に特異な存在でなければ、瓦礫によって押しつぶされていたであろう

どうしようもなかったのだ

庇うにも限度がある。前の、暴走した核融合ですら不十分で、彼女たちは病院送り、今回はそれ以上だったのだから

結局、残ったのはこれだけだろう

今は巨人へと変態してしまったが、蒼ざめた馬が視界に入った時点でこうなるのは分かっていた

「………………ッ」

こんなものは、半蔵という男の死は、"終末"全体の中の一つでしか無い

恐らく彼より酷い死に方をした者は多く居るだろうし、心残りばかりの者も多いだろう

一瞬で消え去ったという死に方は、逆に恵まれた方だとも言えるかもしれない

だが、ただ友人という存在がこうなってしまったことは、流石の彼にも響くものがある

どんなに変容してしまっていても、どんなに彼本来から外れた存在となってしまっても

感情が抑え込まれた存在となってしまっても、自分と言う素体は変わっていないのだ


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