過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]
2011/06/28(火) 05:59:00.48 ID:d2D2mKfKP
「……ステイr、あダぁッ!?」
ガツン、と目を覚ました上条を再度昏倒させるような衝撃が額に生じた
「っったぁ」
と横から女の声。声の主も同じように額を摩っている
どうやらリクライニングさせた座席に自分は寝かされているらしい
微妙に寝心地が悪く、身体の節々が少々痛い
御坂「アンタねえ、こんな時に御約束してんじゃないわよ」
横からの声の主が、彼と同じように額に手を置いてそこに立っていた
上条「お約束って」
へそのあたりから湿った冷やかさを感じる。そこには少し灰色に汚れたハンカチサイズのタオル生地の布が有った
状況から察するに、彼女が自分を拭いてくれていたのだろう
何か言う気は無くなった
上条「すまん。多分、悪い夢でも見てたんだと思う」
御坂「今の世界より酷い悪夢なんてどうやったら見れるのよ。まぁいいわ、無事に目が覚めたんだし」
上条「……ここは?」
腹に乗ったタオル地を手に持って、彼は身を椅子から起こして立ち上がる
そこは見慣れない曲面の金属に囲まれた空間で、微妙に揺れていた
御坂「あの輸送機の中よ。前の部屋で相が学園都市に向けて操縦してる」
上条「学園都市に?」
御坂「そ。この機体はあそこから奪ったものなんだけど、まだ位置確認用に一定間隔で放たれるパルスが受信できるの。まぁコレを使ってる時点で、人工衛星系統が死んじゃってる非常事態なんだろうけどさ」
上条「……んん?」
御坂「えっと、早い話、23学区が出す信号をこの機体がキャッチしてるってこと。信号を出してるってことは、少なくとも23学区はそれなりに無事で、電力も供給されてるってことになるでしょ?」
上条「つまり、学園都市はまだ生きてる可能性が高いから、そこに帰ろうってことか」
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