過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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[saga sage]
2011/07/09(土) 18:30:53.11 ID:g/KYvkRnP
スライドドアは完全に閉まった。部屋に残ったのは男と女
結標は表面に出さないまでも、警戒している
刀夜「どうやら君は、私の事をあまり良く思ってないみたいだね」
結標「盗み聞きなんて、流石CIAの人」
刀夜「いや、たまたま聞えただけさ」
結標「どうだか」
刀夜「気にしなくていいよ。君の言う通り、会ったばかりの人間にすぐ好意を持つ方が不自然だからね」
それでも、君みたいな女の子に嫌われてるというのは少々悲しいけど、と続けながらハハハ、と笑う刀夜
そこには、嫌われて困ったな、という表情の仮面があって、その下には余裕が透けて見える
逆に言えば、会って時間が経てば好意が沸くと言うのか
彼女には何か、そういう風に言っている様な気がしてならなかった。そしてその自信も有るように聞こえた
そういう明確な反感が生まれて、彼女は無意識に刀夜への警戒レベルを挙げていて、表面に出る
彼のいる方向を警戒し過ぎたのかもしれない
刀夜『そう警戒しなくていい。私に害を及ぼそうとしない限り、君の大切な彼を――』
ゾクっとしたものを感じさせる声だった。そしてそれは、殆ど囁きだった
斜め前の席に座っていたと言うのに、いつの間にか耳元まで、しかも、刀夜が座った席がある方とは反対側の耳に、接近されていた
『――――殺しはしないからな』
その言葉がハッキリと聞き取れた時には、青髪がコックピット部に入ってくる音がして
そして、刀夜は元の座席について、「どうだった?」などとフランクに尋ねているのだった
学園都市には、もうすぐ到着するだろう
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