過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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638:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/07/09(土) 18:43:02.21 ID:g/KYvkRnP
確かに。平均化サンプルなんて既存水準からすればまだ早すぎるものだと思うし

と御坂も続ける。このままでは延々と続きそうな雰囲気だ

AI導入時に比べて格段に頭脳の性能が落ちている上条にとっては、会話に付いて行くのは辛いものになるだろう

丁度、キュキュッ、というタイヤが擦れる音と着陸の衝撃が機内にも伝わって、彼女達の会話が一時的に途切れる

上条「ええっと、つまり、イェスについてはあんまり気にしないでオーケーってことでいいんだな?」

常に想像もしたくない魔術や技術という、有るものは有る、無いものは無いの世界で、その度に対応して戦ってきた上条にとって、それはあまり価値のある内容とは思えず

だからこそ、彼は機体が着陸してから話題を強引に変えた

御坂「警戒するには越したことは無いと思うわよ。それより学園都市の空域に入ったぐらいから能力が使えないんだけど。まるであんたの右手みたい。まさか隠れて触ってたりとかしてるんじゃないでしょうね? って、も、もしかしてさっきの続きならt―――」

上条「い、いやいやいや! 上条さんなにもしていないのですよ。……相、それってどういうことだ?」

頬を赤に染めてしまった少女を同じ色の彼はスルーし、前の席のもう一人の女の方を見た

相「あなたが触れていないとすると、可能性的に……。ああ、確かに"拡大幻想殺し"のAIM反応が有りますね。理由はわかりませんが」

御坂「拡大幻想殺し?」

上条「俺の"幻想殺し"の範囲を右手だけから拡大させて、他の超能力みたいに展開させたもの、って言えばいいのかな。ほら、お前の電磁フィールドみたいにさ」

御坂「その範囲内に入ったら、能力が掻き消されるってこと? だとしたら、能力者にとって非常に都合の悪いものね」

相「その通りです、御坂美琴。しかしそれは当麻の脳内で私達AIの補助が有ってようやく出来た方法ですから、こうして別個体で離れ離れとなった現在は使えないはずのものです。とんでもないエネルギーが必要、且つ、高負担な代物でもありましたし」

御坂「つまり、その"拡大"の原因はアンタじゃない。でも、効果も方法も殆ど同じものが展開されてるってこと? だから能力が使えない、と」

相「その解釈で目立った差異は無いかと」

一学区丸々切り取られたような跡が残っていたり、とんでもない火砲によって溶かされたような広くて深い溝が生まれていたり

その上に"拡大幻想殺し"だ。あまりにも分からないことが多過ぎる

期待は完全に静止した。帰って来たのだ、学園都市に

上条「とにかく、ここの現状把握のためにも情報収集しないと、だな」

御坂「そうね。まずは、人が確実に居そうな第7学区の方へ向かいましょ」



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