過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/26(土) 05:12:39.34 ID:Zr2PdvE8P
団長「いや待て、今現在のウィリアムの居場所はどうなっている?」

「分かりません。必要悪の教会勢が殆ど出払っている現環境では、ウィリアム様の監視に割ける人員などいません」

彼の言うとおりである。この事態で本来ならば、ロンドンの警護の裏方として清教派の魔術師たちが動きまわっているところ

しかし、動ける魔術師勢力はアメリカに送られていて、それに当たる人員が居ない。一人の騎士すら、警官すら惜しいのだ

今でこそ最大主教の操るキメラ天使があるが、その許容範囲を超える敵が来たならば、人海戦術となるかもしれない

団長「そうだったな。……テッラはウィリアムの引き渡しを望んでいた。その後、行方不明」

団長「そしてそのウィリアムと事実上、命がつながっているヴィリアン様の容体が悪化」

団長「更にウィリアムの所在は確認できていない、か。これらを集約すれば、考えられるのは、まさか」

騎士団長と報告に来た騎士が向かい合って、一つの結論に辿り着いた、ちょうどその時

『騎士団長!』

強い声が、遠隔通話の霊装から流れた

団長「どうした、何があった?」

『先日の神裂火織が現れ破壊した地区から、かなり濃度の濃い霧が発生しています』

『その上、中からは時折爆発音なども確認』

団長「……了解だ。確かお前は、その地区の警備では無かったハズだったな。担当はどうした?」

『定時連絡が無かったので確認に行ったところ、この地区の担当は既に絶命しておりました』

団長「やはりテッラか。了解した、直ぐにそこへ行く。お前たちは一般市民が近寄らない様に、そしてその霧の中に入ってはならん。これ以上の欠員は困る」

『りょ、了解』

通話を終え、騎士団長はそのまま詰所から出る。背後には、屈強な騎士たちが続いた

団長「ウィリアムめ、私が着く前に絶命などしてみろ。ヴィリアン様の分まで怨んでやるからな」

呟いた彼は、もう自らの傷など気にならなかった


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