過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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643:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/07/09(土) 18:49:13.89 ID:g/KYvkRnP
「隕石、直撃コース」

第7学区"駐屯キャンプ"と言えば聞こえがいいが、元々少し広い空間にその周りの施設が吹き飛ばされた事でそれなりのスペースとなり、そこへ廃材が寄せ集まっただけにしか見えないこの場所の一角

時計が有れば、そして平時ならば、休日のお昼時というこの時間は生徒や学生でごった返しているだろうが、そこに詰めているのは粉塵によって汚れた衣類を身につけた人々

生き残ったコンピュータを繋げまくった集まりを、これまた生き残った米国学園都市問わずの技師や研究者の集まりがじっと見つめていた

基盤が直接露出している大きなモニターに、恐らくどこかのビルの壁面に備えられていた広告用のものを剥がしてきたものに、集まる視線

「地面との接触時の直径は20m以下。想定される被害、軽微」

数字やアルファベットが画面の端で凄まじい速さで踊る中、3Dに視覚化された映像が学園都市に刺さる隕石を表している

「落ちる場所はどこだ?」

研究者に混じっていた兵が聞いた

「23学区。今更100m級のクレーターが一つ二つ増えたところで、大した被害も無いでしょう」

研究員は気軽に言ったが、兵士の方は苦い顔をした

「23学区と言えば、空港のある場所だろう。滑走路は失いたくない。なんとか撃ち落とせないのか?」

「その目的の為に作った、出来たばかりの迎撃装置の試験運用の許可が下りるなら、可能かもしれないですね」

許可をくれ、という発言

確かに彼らの管理は在留米軍に有る。しかし、それは軍が軍として機能していたまでの話

実際、軍とはいっても本国との連絡はとれないし、駆動鎧もまともに稼働できる状態で無く、使えるのは数えるばかりの移動車両

何より、人的被害が大量で、全体の行動を取り仕切るような元帥だとか将軍だとかの佐官以上の指導者は居なくなってしまった


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