過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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644:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/07/09(土) 18:50:17.11 ID:g/KYvkRnP
こうやって"幻想殺し"フィールドの生成が出来たのも、「そうさせろ」という命令が死ぬ前の上官が出していたからであり、今ここに軍の代表として立つ彼は、まさか自分がこんな立場になるとは思っていなかった

「……軍と言えど殆ど壊滅状態の我々が、今更大きな口を叩くつもりはない。許可を出すだの出さないだのと言える立場ではない。出来るならばして欲しい、という立場だ」

「分かりました。ただ、100%打ち落とせると言うものではないことは」

「理解している。頼むぞ」

その言葉を聞いて、米技術者のリーダーは生き残った学園都市研究者達もいる集団に目を向ける

「よし、試験用サイズの小型信管の方はどうなってる?」

「装填されています。キャパシタ内圧も標準領域」

「ならばシークエンスを最終段階まで。その後、レーザー照射」

緊急用の太いコードによって地下や大きな装置と繋がれた操作板の前に座る薄汚れてしまった白衣を着た男が、少し間を置いて、トンとパネルを叩く

すると地鳴りのような低い音と巨大な駆動音が第7学区に響き、そして赤っぽい光が、地から空に向かって、短い線となって放たれた

「ロック解除。弾頭、発射」

天を仰ぐようにしてリーダーがレーザー光を見届け、すぐさまに次の指示を出した

今度はその光が通った後を、白い液体の入ったビーカーのようなものが先端に付いたミサイルの形状をした細い筒が、昇っていく

「撃破、確認。粉砕成功」

モニターしていた男の数秒の後の言葉だった

それを聞いて、見て、安堵の息を吐き、しかし「うーむ」と額に手を置く研究者達の姿もある


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