過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/26(土) 05:13:10.52 ID:Zr2PdvE8P
「まさか貴様が、ここまでする人間だとはな。トウヤ・カミッ……」

目の前に立つ男の名前を最後まで言い切ることも出来ず、一人の男が倒れた

上条刀夜の手には拳銃が握られ、そして僅かに銃口から煙が上がる

少し顔へ散った返り血を、彼は左手の甲で拭い、銃をホルダーへ押し込んだ

死体となった男性の胸にはCIA長官と記されたネームタグがある

そのタグを奪い、そして背広の内側から何枚かのカードキーのようなものを奪った

一人の男の命が断たれたCIA本部の一室である長官室のへし曲がった金属製のスライドドアの隙間から、若い男が入ってくる

田中「……長官」

もちろん田中もこの男を知っている。彼の所属する組織の頂点であり、政権内にも力を持っている勝ち組中の勝ち組なのだから

刀夜「田中君。そっちの方は、片付いたかな?」

一呼吸置いて、田中は表情を切り替えた

田中「はいこれでイェスの"肉体逃避"が可能な上位微小機械対象者はCIAでは居なくなりました」

刀夜「そうか、よし」

田中「しかしまさかCIA本部なんて一番都合の好さそうなトコにイェスが居ないとは思いませんでしたよ」

刀夜「それだけ用心深いってことなのさ。早速これを使ってみようか」

そう言って刀夜は入手したばかりのカードキーを使って、長官のデスクに備え付けられた固定端末にアクセスし、パスワードを入力した

基本画面から、少しの操作でリストが表示される

ぱっと見は名前と何かの情報のリストだ

そして名前の欄の横の列には、半分以上に赤文字で"Dead"の表示がなされていた

田中「これは?」

刀夜「"肉体逃避"の逃避先、言わばイェスの緊急シェルターとなっていた人間のリストだよ」

"Dead"の赤文字が、刀夜と田中の見るディスプレイの中で一つ、また一つと増えていく

田中「たくさん居るとは知ってましたけど名前で見ると多く感じますね。しかしこんな逃げ場を用意していた事に土壇場で良く気がつきましたね我々は」

刀夜「元より可能性は有った。息子の頭の中にもイェスに似たようなのが居ることだしね」

田中「当麻君っすね。彼も刀夜さん並みに有名ですよねこの組織では、いやCIAでって意味ですけど」


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