過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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[saga sage]
2011/07/15(金) 15:11:42.31 ID:NevFLdj6P
ステイル「そうだね。少々群がっていた虫を焼いた程度か」
フィアンマ「ああそうか、お前の考えがわかったぞ。禁書目録の事で俺様の所へ来た、そうだな」
ステイル「実のところはね。というか君にしては少々把握が遅かったな。顔を出すなり禁書目録は何何何処何処だ、と言ってくるものだと思っていたが。頬をやってしまうぐらいだし、君も寝ぼけたりするらしい」
フィアンマ「余裕がそうさせるんだよ。俺様も、所詮は人間だからな」
こんな所詮人間が何人もいるはずはないがな、と思いながらも、ステイルは口にしなかった
ステイル「それで彼女はどこだい?」
フィアンマ「どこって、お前の部屋に居るはずだぞ。今頃はまだおねむだと思うが」
ステイル「なに?」
フィアンマ「誰かに聞けばお前の部屋ぐらい教えてくれるだろうに、一目散に俺様の所に来たらしいな。純真なことだ。禁書目録については昨晩そうしたんだが、そうか、あの女にぐらいしか言って無かったな。悪い悪い。どうも部屋が足りないようで、相部屋で問題あるか?」
部屋が足りない、というのは嘘だ。もしそうならば殲滅白書のところにでも預ければいい
あの女ならば喜んで受け入れるだろう。そうしなかったのは
ステイル「いや、ない。僕が彼女を守るには最適と言える」
という目の前の男の意思を読んでのことだ
フィアンマ「俺様の使いを終えた後も御姫様のお守とは、ご苦労だな。もっとも、今のお前は肉体的疲労などまるで感じはしないだろうが、それでも心労ってものはある。俺様も少々酷使し過ぎたと思っているわけだ」
ステイル「そう思ってくれるのはありがたいことだ」
フィアンマ「だからこそ、お前にはしばらく休んでもらおう。と言ってもそんなに長い時間はないだろうが。丁度、禁書目録もその役目を終えたところでもある、しばらく二人で羽根を休めるがいい」
お前達二人は、最大の功労者だからな
言いながら彼はステイルの前から体の向きを変えて、廊下を進みだす。そうこうするうちに、彼の頬の出血は止まりつつあった
「他にあるか」と歩きながら聞かれたが、話すべきことも思いつかず、ステイル自身も落ち着きたいと思っていたので、止めようとしなかった
何より、フィアンマに預けた少女が本当に無事なのか、今のステイルにはそれが大きかった
フィアンマと離れ、自らにあてがわれた部屋の扉を開くと、そこには
見ているこちらが眠くなるような、心地よさそうな寝息を立てている少女の姿が有った
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