過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/03/26(土) 05:13:47.44 ID:Zr2PdvE8P
刀夜「……そうだね。まぁ当麻の事はいいんだ。肝心の"イェス"本体だけど、どこか、な」

少しキーを叩いて、違う情報を参照する

今上条刀夜が覗いているのは、最上級機密の情報ネットワークであり、"負け組"達がアクセス出来るようなものではない

だがそれによって逆に、刀夜達は正確な情報を得ることが出来ているとも言える

刀夜「……!! ほう、これは驚いた」

田中「まさか生まれてからずっとその場所に居たままとは驚きも仕方ないっすね」

刀夜「奴にとっては玉座でもあり子宮でもあり、そして最良の情報機器が在る場所なのかもしれない。それか、このボストンの、マサチューセッツという場所がとてもお気に入りなのか、と言ったところだな」

田中「地下の研究施設に引き籠っている奴に好みなんてあるんでしょうかね余程子宮の居心地がいいのかも」

隣で同じ画面を覗く田中の方を、刀夜は向いた

刀夜「奴がここに居ないとはいっても、子機はあるようだ。多分"肉体逃避"以外のイェスの逃げ場になっている。となると恐らく、本体の次にこっちの方が"肉体逃避"先よりもよっぽど能力の高い逃避先と言えるだろうね」

言いながら、刀夜は画面を小突く。タッチパネルが反応して、ここCIA本部の中のイェスの子機とも言える設備へのマップが表示された

そして田中は頷き、どこかで調達したのであろう爆発物を取り出して、その様子を見た

いけるな、と呟いて、この部屋の僅かな隙間しか無い出入り口へ足を向ける

田中「そりゃ人間なんかよりも直接他の高度情報機器の方に逃げた方が都合が良いに決まってますからね。場所の目星はついてんですからちょちょっと行って壊してきます。先輩は他の目標に当って下さい」

そう言って、もう一度、長官のぐちゃぐちゃになった顔を見て、田中は入って来た狭い隙間を抜けていった

田中や他の仲間たちはこのまま問題無く、言わばイェスの子機に当たる機械の塊を破壊するだろう

部下を見送って、彼はもう一度長官室の端末のモニターに目を戻した

刀夜(例えここに"イェス"が居なくとも、ボストンの研究所に居るとしても問題は無い)

"肉体逃避"のリストを再び画面の最前面に映し出した

先程よりも"Dead"の赤文字は増えている

彼の計画は順調に進んでいる。いろいろな意味で

刀夜「なんと言っても、銀貨は30枚も有るんだ。ラングレー(CIA本部の別称)だけにその硬貨を使いきる訳がないじゃないか」

完全に独り言だったが、その言葉には自信があった


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