過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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663:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/07/15(金) 15:14:39.70 ID:NevFLdj6P

目の前の男は、余裕なのかライフルから手を離し、肩のベルトに預けて、自らの平手に拳をぶつけて、威嚇するように音を立てはじめた

「まぁ、今生き残れてない時点で、結局俺達が追ってた奴らもその程度のお馬鹿さんだったってことだけどな」

御坂「……やられたからやり返すなんて、それじゃなにも解決しないじゃない。それに、ここで私を殺しても、私の仲間が報復に来るわよ」

「おーおーおー、お勉強が出来る人はいい事を言いますなあ。……ハ、残念ながら俺達はそこまで頭が良くねえんだよ。どうせ皆死んじまうんだ、恨みは果たせるうちに少しでも多く果たしとかねえとな」

御坂「そんなの、八つ当たりじゃない」

「ヒャハハッ。その通りだぜ! そーおーだなー、素っ裸になって股おっ開いて助けて下さいって懇願すれば、考えねえこともねえけどな」

「いいね。靴でも舐めてもらおうか」

分かっている、これは威嚇だ。もちろんそう言う欲求があるかもしれないが、こちらの行動を更に委縮させようとしている

なら、こんなことにビビっちゃいないとはっきり示した方がいい

御坂「残念だけど、そんなことしか思いつかない様な馬鹿な連中に殺される分けないじゃない」

妹達の件だってそうだ。実際の所、自らを含めて彼女らを救ったのは上条当麻だが

そこには、数奇な運命か、はたまた誰かに仕組まれたのか、そういう要素があっただろう

しかし、彼女には自らのクローンが殺されているという現実から目を背ける事も出来た。しかし、正義とか道義とかという言い方でも表せそうな、己の拒否感が、彼女に行動をさせた

最終的には彼が一方通行を打ちのめしたことで解決したのだが、そこに彼女の行動という要素が全くゼロだったとすれば、妹達は全員殺されるという結果になったかもしれない

なにより、その上条当麻こそが、行動によって結果を勝ち取るシンボルでもあるのだ

「ああん?」

例え、どんな窮地でも、行動し続ける

御坂「あんた達は言ったわよね、馬鹿だからあんた達が報復したかった連中は死んだって。確かにそれはそうかもしれない」

それがハッタリという姑息とも言える、LV5らしくない方法でも

御坂「でも、私は生き残った超能力者。分かる? その段階での状況は同じ。そして頭脳はあんた達よりもずっとマシなの。そんな私がこんなところで、何も手を打たずに両手を挙げてると思う?」

「なんだと?」

彼らの中の復讐心には、同時に恐怖が有る

敵わない相手だからこそ憎み、そして倒せる時に倒そうという発想の根底には、御坂美琴が一方通行に向けていた感情と同じものがあるのだから


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