過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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668:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/07/15(金) 15:20:43.89 ID:NevFLdj6P

最大主教は直接言葉にはしなかったが、ハッキリしていること

それは、ローラ=スチュアートが現王家に対し反逆しようという意思があるということだ

エリザード「お前がカーテナを扱えるのはそういう理屈だったか」

王家にとって、君主国家にとって最大の不幸は何だろうか

それは、その王家の断絶。そして王家が断絶されれば、次の王になる者がその権力を引き継ぐ。それは歴史が証明してきた事だ

つまり、カラスを殺しアイルランドで内乱を勃発させ、統治4地方の力のバランスを必要とするグレートブリテン連合王国の土台を崩すことで

謀反を起こそうとする彼女にとって、イギリスと言う地が都合良く力と事象を与え、そして次王である彼女にも当然、国防の剣カーテナの使用制御は可能となる

カーテナ・オリジナルの発掘を影から支援していたのも、こんなことを最初から計画していたからか

そこまでエリザードの思考は簡単に辿り着き、しかし疑問が浮かばれる

エリザード「それだけの力を持って、天使すらも操って、お前は何がしたい。何を望む」

ローラ「愚問ね。この力を私に与えた、植えつけた、加えた、押し込んだ。それはエリザード女王、あなたも一因でありけるのよ」

エリザード「やはり、この場所で行われた、あの計画が原因か」

ローラ「そう。でも、私も同じ立場なら"天使の力"をも操れる言わば人間魔導兵器を作らんと計りたるわ。女王のその判断を、私は支持しける」

表情には特別、女王への直接的な怒りとかが有るわけではない

それはつまり、事が起こった背景を彼女自身も理解しているからである

ローラ「核兵器という国家の要の牙を奪われ、大陸との力の不均衡は開く一方。なれば、世間的には非公開情報である魔術面の技術に傾注、それにてフランスやローマと張り合いしを狙うのは自明の理であるわ。むしろ、そう来るだろうとフランスやローマも読みし所」

そして普通だった表情には、恨みとは対極の悲哀の色すら見えて来た

ローラ「しかし、それは国の都合。その犠牲になった二人、私ともう一人、孕みし我が子」

ローラ「子と言えど、それはまだ人の形とは程遠かったであろう。だが、その子供は、そしてその母は、個体としては適切だった」

ローラ「預言者も、そして救世主はも、所詮は人間。イエスを生みしも聖母マリア。つまり、新たな命を生みし子宮は、ともすれば神をも生む可能性を秘めたる神の宮」

ローラ「そこへ施術により霊装と術式を施せば、神に宿りし力を得たるやもしれない。全てが甘い、甘い希望でありけたな」

女王の方の顔色も、怒りなどではない形で、少しだけ曇った

ローラ「クロウリーをも交えて行いし計画は、結論、失敗に終わりける。今に到れど、原因は不明のまま。まるで神に拒まれたかの如く、未完の結末しか得られねど」



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