過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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684:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/07/19(火) 10:17:20.25 ID:qc3MRVCnP

何度も喰らえない。次で決める、決まる

暗い施設の奥に逃げると、ほぼ同時に最大主教も女王が空けた穴から飛び込んで来る

エリザード「私は、お前への施術を早めた。私も女、腹の子を失う悲しみには共感できるものが有った」

どこからともなく、声が聞こえる。どう考えても、女王の言葉の音源は複数だった

何か仕組んだのだ。だが、下手に探査の術式を構築しようものなら、彼女は隙とみてすぐさま現れるだろう

ローラ「失ってない者が何を言っても軽きもの。そこに実感は無し」

エリザード「なんとでも言え。だが、腹が重くなる前に、自らの子を強く実感する前に、実行させたのは事実だ。成功後のお前は妊娠の事実すら忘れさせられる手筈で有ったため、そんな配慮は無意味だと主張する者もいたがな。もしかしたら、それが失敗の原因だったのかもしれん」

ローラ「そんな言葉を今更聞かされける所で、思い留まりしとでも思いしか?!」

エリザード「ほんの少しはな!!」

奇襲

確かに、そしてほんの少しだけ、最大主教は自らの過去について耳を立てていた

それはほんの僅かに、彼女の動きを鈍くする

最大主教に伝わった苦痛と共にあるのは、腹を貫くカーテナ・セカンド

握っているのは女王自身

エリザード「お前の評価どおり、私には経験も思考も有るからな。お前の過去と感情を煽っての奇襲を、悪い言い方をすれば姑息な方法を使わせてもらった」

背面からの声を聞き、最大主教はフ、フ、と息を置いた笑いをした

そしてセカンドの切れ味のない刃を両手で握る

たったそれだけで、最大主教の腹部を背後から貫いた剣は僅かも動かす事が出来なくなった

剣を手放すのも方法だが、そうすれば女王の力は更に低減してしまう

できはしない

ローラ「やはり、結局はこうなりしか。予想通りの結末でありけるな」


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