過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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702:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/07/27(水) 03:28:08.81 ID:SDuGfqaSP
誰も得しない辛い飲み物を無意識に口に運んでしまって、一方通行はもう一度顔をしかめている

それが、ますます彼の言葉に重さを作った

一方「どのタイミングでテメェがどっかに行ったのか知らねェが、その通りだ。"幻想殺し"の壁がなけりゃァ、今頃ここも東東京なンかと同じ惨状だったろうよォ」

上条「俺が言うのも変だけど、"幻想殺し"様様だな。でも、さっきの人が言ってた通りだとしたら、そうしてまで学園都市を接収しようとした理由は何なんだろうな」

一方「さァな。だが、こンな状況になっちまった時点で、奴らにとっても大損だろ。本当に下の連中が知らないでこんな場所に来ちまったなら、確かに被害者って言い方も間違っちゃいねェ」

彼らが被害者と言う公式には、安全な本国の米国人、という形式が有る

本国でも同じように地獄なら、特別な被害者とは言えない

上条「学園都市に居なくても、多分、同じだ」

一方「あァ?」

上条「流石に学園都市の周りほどじゃないにせよ、得体の知らない何かの出現で都市が焼かれるのは世界的に起きてることなんだ。さっきの人には言えなかったけど、アメリカも相当酷いことになってる」

一方「そいつがマジだってンなら、それこそ人類全体レベルの災厄ってヤツじゃねェか」

上条「ああ」

一方「ああってオイ。……まさかテメェは、その為に外に行ってたってのか」

それなら、まだ納得できそうだ

上条「違う。たまたま行った先で、その事実を知っただけなんだ。俺がこの事態に付いて何かをした訳でも、……いや」

改善どころか、俺がやったのはその最大の原因なのかもしれない

ならば、自分以外の全ての人々が被害者だ

一方「いや?」

上条「あ、いや。ちょっと水とってくる」

席を立とうとした上条の横から、スと腕が伸びて水色の缶が机に置かれた

その少女の片腕は無く、代わりに機械のツールが備わっている


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