過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
1- 20
709:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/07/27(水) 03:34:06.54 ID:SDuGfqaSP
ロシア・モスクワ

そこには既に、地名など関係ない

なぜなら、そのモスクワという地名を持ったその広大な地形的空間を、それこそ全て、丸々含んで

ヒョイと言う程に簡単では無く、しかしゴゴゴという地鳴りが聞こえるわけでも無く

殆ど無造作に、しかし確実に、ロシアの大地が切り取られ、浮かび上がったからである

そのまま簡単に、幾つかの菱形を繋ぎ合わせた形で浮かび上がった巨大過ぎるモスクワは、大気圏すら通り抜ける

例えば、川は切断された。しかし、その流れは何処からともなく続いている

例えば、大気の繋がりは切断された。しかし、その流動は真空空間で闇雲に拡散しない

なんのことは無い。そこは、地面と変わらないモスクワだった

「何かの儀式を行う上で、一番必要なのは何か」

たいして変わり映えのしない窓の外の光景を見ながら、フィアンマは語る

フィアンマ「荘厳な装飾のある大聖堂? 着飾った司教や司祭、あるいは神父?」

その部屋に居るのは一人の少年と彼の侍従

座ったソファの前にある机の上には温かいロシアンティーがあり、当然毒や薬など入っていない

フィアンマ「本来の信仰に、そんなものは必要ない。一番必要なのは、何かを信じる人間とそれを導く人間、そして彼らが立つ大地だ」

総大主教「確かに、十字教の伸展の中では地下墓地での布教すらも有ったな」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1390.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice