過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]
2011/08/04(木) 11:47:09.40 ID:OC/qdsK9P
「ん……」
意識が半ば覚醒したステイルの耳に、ふぅっ、と少しくすぐったいような、やわらかい空気の刺激
久々に緊張感のない安らかなまどろみを残しつつ、彼は刺激の方向へ顔を僅かに向けた
そこには少し悪戯っぽい笑顔を持った、禁書目録がある
「やっと起きたんだね。おはようなんだよ、ステイル」
何故彼女が目の前に、と思考の浅い状態の彼は惑ってしまったが、すぐに状況を把握する
しかしながら、それは戦闘とか、そういう緊張感のあるものではない
長年の経験的に反射的にはそうなってしまいそうなのに、目の前の彼女から放たれているふわふわとした雰囲気がそうさせないのだ
「おはよう、は少し遅いんじゃないかい」
同衾という状態ならば、本来もう少し取り乱してしまいそうなのに、やっぱり彼はそんな気がしなかった
いつの間にか薄いゆったりとした寝巻に着替えていた彼は、ベッドの中から出たくない。これが自然な気がして疑わなかった
「えへへ、そうかも。でもこのまま、次のおはようの時間までこうしているのもいいんじゃないかな」
「僕としてはそれでも構わないけど、君のお腹がすくだろう?」
「ステイルがそうしたいならいいんだよ。疲れて帰って来てるから、お腹すいてるもんね」
「……珍しいな。君が食欲よりも他の事を優先するなんて」
「もう。私だって、女の子なんだよ」
言って、少女は布団の中で顔を赤くする
それを見ながら、彼は少女の頭を軽く撫でて、そして布団の中で彼女の反対側へチラと視線を泳がせて、部屋の中央より少し隅に寄った場所にあるキャスター付きの台を指差す
「でもま、折角用意されてるのを食べるくらいはするさ」
台の上には分かりやすく、サービストレーとその上に金属製のボール状のカバーが乗っている
カバーを持ちあげれば恐らく、サンドイッチ程度の簡単な食べ物が有りそうだ
「あ、ステイル」
掛け布団をめくって起き上がり、彼はそのカバーを持ちあげると、そこには
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