過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
1- 20
744:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/08/09(火) 02:53:03.71 ID:7arGJqoCP
「さぁね。どっかの誰かさんの所為で火照ってしまったのが、無くなって無ければね」

上手に男を管理出来ているな、と思った。そして何より、女の方も男の方への明確な好意も見て取れる

羨ましかった

そんな自分が居る中で、彼女はハッと我に帰る

滝壺(他の人のああいうのってあんまり見ちゃ、駄目だよね)

乗り出した体を柱の後ろに完全に隠して、小さく一息

滝壺(はまづらと一緒に居た時も、あんなに露骨じゃなかったけど、同じ感じだったのかもしれない)

思ってしまうのは、たられば

すぐそばにも昼間の太陽のせいか、半ば腐乱しつつある死体がある冷たい現実の中では仕方のない事

そこで、気付く

滝壺(ああ、そうか)

自分が殺してしまった存在の事を

滝壺(私は、むぎのが誰かとああいう事をする機会すら奪ったんだ)

そう考えると、先程までの僅かにピンクがかった世界が、急に暗い現実に戻って行く

滝壺(誰かの体温を感じてあったかい気持ちに浸るのは気持ちのいい事。あの人だって口では嫌がってても、嫌そうな顔はしてなかった)

滝壺(暗部組織なんて特別な環境に居たからっていっても、多分、そういう気持ちが無くなるわけじゃない)

滝壺(ううん。多分、逆だ。そんな特別な環境に居たから、私達にはそういう心の逃げ場が必要だったのかもしれない)

だからこそ、私は浜面を気にかけたのだろう

滝壺(でも、私はその機会を全て奪った。私が、永遠に)

なんなのだろう、自分と言う存在は

思い返せば、暗部と言う仕事の中で間接的に自分は人を殺してきたのだ

目を背けていたけれど、それは事実だ。麦野に始まったことではない

滝壺(私、ここにいてもいいのかな)

滝壺(もう、はまづらだっていない。もしかしたら、きぬはたやフレンダを巻き込んでしまうかもしれない)


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/1390.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice