過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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748:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/08/09(火) 02:55:37.92 ID:7arGJqoCP

滝壺「お医者さんだね。ここでじっと待ってて」

「どうするつもりだ、あんた」

滝壺「わたしが代わりに取ってくる。今のあなたにしたのも、ただの応急措置だから。もっとちゃんとした治療が必要」

「いらねえよ。俺もアイツも、どうせ死んじまうんだ」

滝壺「駄目。その人はきっと信じてる」

「信じてるって、俺が薬を持って帰る事をか?」

滝壺「そうじゃない。私はその人が女の人なのか男の人なのかも知らないけど、きっとその人は信じてるし、願ってる。あなたが生き残ることを」

「……だったらなんだって言うんだ」

滝壺「あなたもそれが分かっているから、ここまで来た。私は、そんなあなた達が、こんなところで永遠に離れ離れになって欲しくない」

同じ雰囲気だからか似ている彼からは、浜面を思い起こさせる

彼はいってしまった。麦野は私が殺してしまった

もう、会えないかもしれない。そして、もう会えない

同じような境遇になりつつある彼に、同情の要素は十分にあった

でも、それだけじゃない。さっきの二人も

さっきの二人だけじゃない。目の前の男みたいにベースを襲っている人だって必死なんだ

いろんな思いがあって、それで皆必死に戦った。そして戦ってる

そんな中で私だけが後ろ向きに逃げ続けて良い訳が無いじゃないか

そんなのでは浜面は見付からない。私が殺した麦野にだって顔向けできない

だから、私だって戦ってやる。みんなが苦しんでいるこの現実を変える為に

そして、彼女が彼から取り上げた紙に書かれた薬と、更なる処置の為に必要な物品を奪って、更にはちょっとした食糧まで与えて、彼を送りだしたことは、言うまでも無い

その時に言い残した「皆、あんたみたいな人だったらよかったのにな」という言葉も、きちんと受け取って

本当に、そうなればいいと思った。そうだったらよかったと思った


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