過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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774:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/16(火) 12:19:33.36 ID:o6qpCmN7o

フィアンマ「しかし、お前はどう思う」

「どう、とは何を?」

フィアンマ「抽象的だが、"力"についてだ。魔翌力といっても天使の力といってもいい」

少し、男は考えた

「魔術などによる応用手段が無ければ、あってないようなものと思っていますが」

フィアンマ「だがそれは、魔術が誰かによって体系づけられたものであっても、それ以前に利用可能な力として存在していたことは確実だ」

「確かに」

フィアンマ「人間以外の生命体には、今のところこの力を扱える存在はない。どうして人間だけが可能なのか」

「我々の拙さを見かねた神が、その権利を人間のみにお与えになったからではないでしょうか」

フィアンマ「司教としては、模範的な解答だな。神という言葉を使えば、すべてに擬似的な解答を作ることが出来る」

しかし、とフィアンマは続ける

フィアンマ「それは一種の思考放棄だ。科学の肩を持つわけじゃないが、十字教の凝り固まった視点から離れた見方をしたなら」

フィアンマ「何故、魔術という非日常を作る原動力があるのかという疑問が、そこに生まれる。視点だけならニュートンとやらの万有引力発見のプロセスに似ているな」

「"天使の力"を科学的なアプローチで解明できるものですかね」

フィアンマ「断言は出来ない。だが、科学には化石燃料という源、魔術には魔翌力という源がある。一番基本的な原理は魔術も科学も同じだろう」

科学という考えは人間の思考のによって生じたもの。ハイレベルな思考が人間だけに与えられたものならば、科学的な思考も神が認めたものとしても考えられる

「確かにそうですね。流石は救世主だ。悩む視点が違います」

フィアンマ「これは禁書目録に尋ねても分からなかったことだ。そこに明確な理由など無いのかもしれない。しかしだからこそ、思考を止めてはならないものだと、俺様は思っている」

"汝らは汝らの創った力を用いて我々を造った。故に我々は汝らに従い、汝らの神となろう。創造者よ"

禁書目録の頭脳にあった、この唱。これは果たして、これは何を意味しているのだろうか

神となることが約束されたフィアンマの、最大の疑問だった


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