過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]
2011/08/26(金) 13:28:53.69 ID:nb6vtV28P
「……動けるものは?」
テッラの樹が消え去った後にもロンドンの街は更なる破壊が進んでいた
原因は、女王の不在、最大主教の不在。つまり、圧倒的守護者の不在
残された騎士団長は、確かに良くやっている。彼の本懐は護民と国家防衛と治安維持なのだから、キャリアはある
だが、逆に言えばそこまでだ。それ以上の経験が無い。不安を鎮める為の弁を振るった経験も、それに迫力を持たせるカリスマもないのだ
統治者としての資質と言う面では、相対的に欠ける。それが彼の今の問題
「少なく見て更に2割減。先程の討伐までに、更に3避難場所が焼かれました。ヒステリックを起こした市民をとめる手段はないかと」
返答を聞いて、そうか、と一度押し黙る
しかし数秒の後、彼は拳の底で机を叩いた
団長「守ると言い、現に天使や神話の獣達の撃退には成功しているが、一方で必ず被害を出している。何時自分が、と思ってしまうのも無理ないことだが」
腰の両側に据えられた、二本の刃の無い国防の剣。それに手を置き、柄の先を見つめる
本来、彼に扱えるものではないこれが、この剣を託した女が施した任命責任の術式によって、彼にも扱えるものとなっている
引き出せる性能は、カタログスペック的には女王のものとは変わらない
しかしながら、根本的に王室派しか扱えないこの剣を利用・応用する術式など、王室派に対して畏敬を掲げる騎士派には、尚更にあるはずもない
彼が扱っているのは、それこそ纏まりきらない力の暴力。鉄は刀にもなるし、ただ平たいだけの鉄板にもなる。彼がしているのは、鉄板とまではいかなくとも、刃になりきらない非効率な形での、力の使用だ
団長「だからこそ、我々は被害をより少なくしなくてはならない。破壊者の襲来ごとに護衛対象が失われ、それによって護衛の効率が上がるのは皮肉なことだが」
周りに立つ騎士たちには返す言葉も無い
せめて浮き足立つ市民を誘導できるだけの集人力があれば、まだ被害は減らせる
自分にそれがないなら、他の何かでもいい
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