過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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817:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/08/26(金) 13:45:59.60 ID:nb6vtV28P
「まさか、これほどとは。ギャップってレベルじゃないわ……」

監視カメラならぬ監視術式によって出力された映像を見て、彼女は思わず息をのんだ

流れている少女の動きは、言うならば、百戦錬磨の動きである

舌の動かし方、喉の使い方

体各所への触れ方、その部位に対する適切な力の加え具合

なによりムード・流れに応じた表情と言葉使い、仕草、強弱、激しさと緩やかさ

少女の動きは、男を満足させると言う事に対して、およそ彼女の知識の上で見ても、最上級だった

ワシリーサ「小手先のテクニックだけじゃなく、言葉に表情まで。ボディの貧弱さというディスアドバンテージをまるで感じさせないなんて」

自分の趣味と相まって、思わず自らもその光景に中てられてしまいそうだった

映像では無く彼女の口元から垂れた液体が、顎を経由して首筋に触れ、そこでようやく自らまでも惚けた顔をしていたことに気付いた

ワシリーサ「っとと、思わず私まで。……これじゃ流石に、あの赤髪君では簡単に陥落しちゃうわよ。うん、仕方ない仕方ない」

どうしてもそう言う事を意識してしまう映像だが、それを圧して彼女は思考を巡らせる

ワシリーサ(教え込んだとしても、とても10代半ばあたりの子の技術じゃない。でも、そ う 考 え る と納得がいく)

そう考える、の"そう"というのは、言わば禁書既死説である

誰かによって殺された、或いはなんらかの事故で死んでしまっていたとして、それでは都合が悪いので作り直されたとしたなら

ワシリーサ「やっぱり、あの禁書目録は」

禁書目録として作られた存在であり、そして更に死後その体を流用されて作り直される

どれほどまで不幸な存在だろうか

そう思うと、目の前の映像が一種虚構のように見えて来た

そんな時である

「ロシアの道徳には、他人の寝室での出来事を覗いてはならない、なんて普通のことも無いのか。ええ? 殲滅白書のワシリーサさんよ」

いつの間にか、女が一人、この隠し部屋に入られていた

"殲滅白書"として、裏切者や弱みを探すと言う目的でモスクワ内の大体の宗教関係者が関わる施設の監視が可能になっているこの空間



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