過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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835:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/09/01(木) 11:34:01.01 ID:0dcNmrjrP
それこそ、天と言う存在が人間の行いを拒絶するかのように

見るものが見れば、それは黙示録のメギドの炎にも見えたもしれない

赤色がかった光は当然、一方通行も確認していた。失敗したという事実だけは分かってしまった

一方「オイオイオイオイオイオイオイオイ……、話が違うじゃねェか!!!」

絶叫しながらも、彼は打ち下ろされつつあった巨大な鎚を回避しようと、前方に体を弾き飛ばす

視覚的に認識可能な翼以外にも、彼は自らの扱う"力"を薄く層的に広く展開して、その中に入って来たものの動きや性質を感知している

後ろにも目があるどころか、超高性能なセンサーを搭載している上、その中は彼にとって干渉可能圏内であり、はいってきたものを直接捻じ曲げることも可能なのだが、相手の"力"の大きさが干渉可能圏外であるので、センサーの役割が関の山だった

最も、粉塵なのか霧なのか雲なのか煙なのか閃光なのか闇なのか、とにかくまともな視界を確保できない現状では、それが最も重要なのだが

何より、この手の力の使い方を酷使すればするほど、彼は自分の脳がとろけていくような、自らの存在がより大きく置き換わって行くような感覚がして、つまり、嫌だった

だからこそ

一方「……いったいィ!!」

横方向から飛来してくる矢のような牙のようなものを回避する為に、空中でバック転をするように派手に体を動かし、再び後方へ戻しつつ

その行動によって生まれた乱気流を凝縮し槍のように研ぎ澄まして、体を捻りながら空気の槍を射出。それは先程鎚を振るってきた豚のような面をした人型の巨体の腹を貫き、回転する気流が鋸のようにその存在の内を削り採る

一方「何時になったらァァ!!!!

それでも、敵は次から次へと在る。確認していても回避不能なことは、恐らく対処可能なことよりも多いだろう

致命的な打撃を受けた豚面の巨人は槍の衝撃によって飛ばされつつ、自らを構成する"力"の爆発的展開、つまり自爆を選択した

それ自体は一方通行を捉えないが、爆発という瞬間的な推進力を得た他の破壊者が、猪のような狼のようなとにかく四本足の獣のフォルムをしたそれが、彗星のような勢いで一方通行に突進した

高質化している獣の額ぐらいの大きさしかない一方通行は、緊急的に展開していた"力"を凝縮しようとするも、間に合わず

一方「再稼働させンだよォォォォォォォォォ!!!!」

ただの石ころのように弾き飛ばれながら、彼は怒鳴り続けた

こんな痛みはどうでもいい。なによりも早く、"幻想殺しフィールド"の再展開をしてくれ

壊れていく学園都市を見たくない。似たような光景、前に一度見たことが有る。このままでは、妹達が、打ち止めが、殺されてしまう

そして何より。頼りたかった、甘えたかった人たちに続いて、このままでは、自分までも自分は失ってしまいそうだった

自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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