過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga sage]
2011/03/29(火) 05:02:45.53 ID:d+Glc2LZP
「弾切れだ!!! アパム、弾持って来い!! おい!? 聞いてんのか?」
隣でライフルを握っているはずの仲間が応答しない
それもそのはず、その仲間は首や手足が明後日の方向に向いていたりなど、明らかに人の形をしていない。乳児に渡した人形よりも悲惨な姿である
そんな状態の仲間を見るも、彼はあきらめない。彼らが展開する後ろには一般市民の集団がある。病院だってある
北へ逃がせば安全と言う訳ではないが、とりあえず目の前の敵からは逃す事が出来る
彼らが彼ら自身を奮い立たせる理由はそれだ。しかし、現実は厳しい
もうこの戦線は長くは持たないだろう。ここにいるのは元々拠点からなんとか逃げ出した兵たちの集団でしかないので、弾も無い
彼は死体となった仲間から、近接用のショットガンを拾い上げた
ライフルのフルオートでは、目の前の集団戦を考えている魔術師たちの体を貫けない
だから彼は接近することを考えた。これならば貫けなくとも、衝撃で絶命させることだって出来るかもしれない
でもやはり、現実は厳しい
接近する為になせねばならぬこと、それは距離を詰めるという事
公園を挟んでいる米軍防衛線と魔術師たちまでの距離は、およそ70m弱程度。100m走を考慮すれば僅かな時間で詰められる距離ではある
だがその距離をかんたんに詰めることが出来るのであれば、アメリカ軍は苦戦していない
つまり、得られる結論は
彼はその距離を詰めることも出来なく、ただただ笑う魔術師たちの攻撃の的となり
消えゆく意識の中で、自らの体が複数に割けるのを感じたのだった
死人となった一兵士より僅か後方、この部隊を率いる中佐の意見も同じである
もう戦線は長くは持たない。駆動鎧が始動する前に消滅しては意味が無い
これは、彼らに残された抵抗手段である駆動鎧を安全に起動させるために取られた、一般市民すらも利用した陽動作戦なのだから
「カーネル、北からも敵です。テレズマ反応有り、ローマの使役天使群かと」
「ファック! 挟まれたか。連中は死んだ我が兵たちの装備を奪っているようだからな。情報共有装備を奪われてしまえば、我々の行動も読めるだろう。まぁ、情報そのものがおかしくなっている以上、今のところ使い物にはならんだろうが」
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