過去ログ - 上条「なんだこのカード」 3rd season
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851:[saga sage]
2011/09/10(土) 18:32:03.16 ID:0X3JsVYQP

左腕の支えを失って、彼はもう一度仰向けに倒れるしかない

出血は酷いし、このまま次の攻撃で死ぬだろう。その前に意識が途切れるかもしれない

脳へ必要な血流量が圧倒的に足りず、彼の思考の水準はひたすらに下がることになる

そんな中で思ったのは、これが己の罪に対する罰なのだろう、ということだ

上条(当たり前だろ。俺の勝手な判断で、一度この地球という存在を殺しちまったんだ。そこに住む全ての人間も同時に)

上条(その上、この終末だもんな。全部全部、俺の責任と言われれば、反論できないんだ)

自分が"前"に行動しなければ

この右腕を使わなければ

認めたくなかった、夢だと思いたいような状況を幻想として、壊さなければ

"幻想殺し"。全く、こんな腕があるせいで。自分は、周りの全ての人間も、皆、みんな不幸じゃないか

もう終わってしまえ。これ以上は何を頼まれたって、そもそも動けない

ああ、そう言えば

アレイスターは自分に、暴走した神を倒せって言ってたっけ。神の対だからだとか、なんだとか。その前にも聞いた気がする。誰が言ってたんだっけ

上条(もしそれが事実なら、俺と一緒に神とやらも消えてくれるんですかね。だったらこの終末も一緒に消えてくれれば、いいんだけどな)

俺一人が消えるだけでそうなれば、本当に些細な犠牲じゃないか

(―――――残念だったな)

上条(何がだよ)

(今考えていることは不正解だ。神は、消えない)

上条(お前に言われなくても、分かってるよ。それだけでどうにかなるなら、イェスは俺を最優先で殺しただろうし、アレイスターだって俺にあんな頼みをしない)

(では、このままだとどうなると思っている?)

上条(どうだろう。まぁ間違いなく、俺は死ぬんだろうけどさ)

(……フ)

上条(笑うなって。こんななりになっちまって、全然動けないけど。だけどこれでも頑張ったんだ)



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